千葉県の熊谷俊人知事は8日の定例記者会見で、27日に予定されている安倍晋三元首相の国葬に出席する意向を明らかにした。「国から招待があれば粛々と出席したい。(千葉)市長時代に国との連携の中でやり取りしていたので、しっかりとお悔やみの気持ちを伝えたい」と述べた。県庁では当日、半旗を掲揚して弔意を示す。職員の黙とうは実施しない。
熊谷知事は、国葬の賛否で世論が二分している現状について「健全な民主主義の表れだ」と受け止めを語った。一方、現時点で政府が地方自治体などに弔意表明を求めていないことに対し「外国から首脳クラスが来る中、国内で弔意を表明しない状況は少し疑問だ。国葬と決めたのであれば、国民にしっかり説明し、国葬にふさわしい対応を取るべきではないか」と指摘した。
県教育委員会の冨塚昌子教育長は8日、報道陣の取材に「県立学校等に弔意表明を求める予定はないし、表明するなとも言わない」と述べた。
県議会議会運営委員会は8日、9月定例会の日程を協議し、国葬当日の27日を休会とすることを決めた。当初は一般質問を予定していたが、佐野彰議長と熊谷知事が国葬に出席する意向のため、議事運営は困難と判断した。定例会は15日から10月14日まで。9月22日と26日に代表質問、26日と28~30日、10月3、4日に一般質問がある。【石川勝義、山本佳孝】
毎日新聞 2022/9/8 17:46(最終更新 9/8 17:46) 571文字
https://mainichi.jp/articles/20220908/k00/00m/010/245000c