数量政策学者の高橋洋一が8月10日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。岸田総理が、きょう内閣改造と自民党役員人事を実施することついて解説した。
(中略)
■親中派の林外務大臣は留任、防衛大臣には浜田靖一氏を再起用
飯田)これだけ日本を取り巻く環境が厳しいなかで、外交安全保障が気になるところですが。
高橋)そうですね。外務・防衛閣僚協議(2プラス2)などにおいて、外務大臣と防衛大臣は重要なのですが、外務大臣はコテコテの親中派でそのままです。骨格なので、そこは動かないということなのでしょうが。
飯田)林大臣は動かず。
高橋)林芳正さんは動かなかった。そうすると防衛大臣がどうなるのか。岸さんは台湾派なのです。
飯田)いままでの。
高橋)親中と親台湾とでバランスが取れていたとも言えるのですが、今回は崩れて防衛大臣は浜田さんという人事です。浜田幸一さんの息子さんですが、浜田幸一さんのようなイメージはまったくなく、温厚で穏やかな方です。どちらかと言うと、この方は石破茂さんに近いのです。
飯田)石破茂さんを推していらっしゃった。
(中略)
■高市早苗氏の「経済安全保障担当大臣」と河野太郎氏の「デジタル大臣」
飯田)今回の顔ぶれを見たときに、高市さんが経済安全保障担当になるということですが、この人事はどうご覧になりますか?
高橋)これは内閣府大臣というものです。少子化や経済安保、地方創生など。内閣府大臣は通常の大臣とは少し違うと考えた方がいいでしょう。同じ大臣なのだけれど、実は人事権がないのです。
飯田)内閣府特命担当などと。
高橋)特命担当で、人事権を誰が持っているかと言うと、官房長官なのです。すると役人は、「大臣は人事を行う人ではない」という感じで対処するのです。だから、そこに骨を埋める人はまずいません。骨を埋めたときに代わってしまうのだから。人事はまったく別系統なので、いくら高市さんにいろいろ言っても、自分の人事には関係ないのです。役人は自分の人事を中心に、それを目標にする人が多いのです。
飯田)自分が出世するのかどうか。
高橋)そうです。だから、この大臣にいくら言っても人事は関係ないと思うと、それなりの扱いをするのです。私から見れば内閣府担当大臣は格下げのイメージです。河野太郎さんもそうですけれど。もともと省庁大臣をしている人でしょう。省庁大臣というのは、防衛省や総務省など、人事ができる大臣なのです。
飯田)自分の手足となる官僚が組織として存在している。
高橋)人事ができるから、みんな従うのです。そういう大臣を務めていた人が内閣府大臣を担当するということは、「格下げになったな」というイメージです。
飯田)なかなかに巧妙な人事なのですね?
高橋)巧妙と言えば巧妙だけれど、閣内に入れたとは言っても、手足を取ってしまったという感じがします。
飯田)なるほど。そのまま一議員としてではなく、閣内で反旗を翻すわけにはいかない。
高橋)おまけに周りに手下がいません。いない状態にさせるには内閣府大臣が適当なのです。
飯田)この難局にそれでいいのかと。
高橋)本当にそう思います。
8/10(水) 17:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4f700887e72bc99934d19126cb2e071914b0dc0
(中略)
■親中派の林外務大臣は留任、防衛大臣には浜田靖一氏を再起用
飯田)これだけ日本を取り巻く環境が厳しいなかで、外交安全保障が気になるところですが。
高橋)そうですね。外務・防衛閣僚協議(2プラス2)などにおいて、外務大臣と防衛大臣は重要なのですが、外務大臣はコテコテの親中派でそのままです。骨格なので、そこは動かないということなのでしょうが。
飯田)林大臣は動かず。
高橋)林芳正さんは動かなかった。そうすると防衛大臣がどうなるのか。岸さんは台湾派なのです。
飯田)いままでの。
高橋)親中と親台湾とでバランスが取れていたとも言えるのですが、今回は崩れて防衛大臣は浜田さんという人事です。浜田幸一さんの息子さんですが、浜田幸一さんのようなイメージはまったくなく、温厚で穏やかな方です。どちらかと言うと、この方は石破茂さんに近いのです。
飯田)石破茂さんを推していらっしゃった。
(中略)
■高市早苗氏の「経済安全保障担当大臣」と河野太郎氏の「デジタル大臣」
飯田)今回の顔ぶれを見たときに、高市さんが経済安全保障担当になるということですが、この人事はどうご覧になりますか?
高橋)これは内閣府大臣というものです。少子化や経済安保、地方創生など。内閣府大臣は通常の大臣とは少し違うと考えた方がいいでしょう。同じ大臣なのだけれど、実は人事権がないのです。
飯田)内閣府特命担当などと。
高橋)特命担当で、人事権を誰が持っているかと言うと、官房長官なのです。すると役人は、「大臣は人事を行う人ではない」という感じで対処するのです。だから、そこに骨を埋める人はまずいません。骨を埋めたときに代わってしまうのだから。人事はまったく別系統なので、いくら高市さんにいろいろ言っても、自分の人事には関係ないのです。役人は自分の人事を中心に、それを目標にする人が多いのです。
飯田)自分が出世するのかどうか。
高橋)そうです。だから、この大臣にいくら言っても人事は関係ないと思うと、それなりの扱いをするのです。私から見れば内閣府担当大臣は格下げのイメージです。河野太郎さんもそうですけれど。もともと省庁大臣をしている人でしょう。省庁大臣というのは、防衛省や総務省など、人事ができる大臣なのです。
飯田)自分の手足となる官僚が組織として存在している。
高橋)人事ができるから、みんな従うのです。そういう大臣を務めていた人が内閣府大臣を担当するということは、「格下げになったな」というイメージです。
飯田)なかなかに巧妙な人事なのですね?
高橋)巧妙と言えば巧妙だけれど、閣内に入れたとは言っても、手足を取ってしまったという感じがします。
飯田)なるほど。そのまま一議員としてではなく、閣内で反旗を翻すわけにはいかない。
高橋)おまけに周りに手下がいません。いない状態にさせるには内閣府大臣が適当なのです。
飯田)この難局にそれでいいのかと。
高橋)本当にそう思います。
8/10(水) 17:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4f700887e72bc99934d19126cb2e071914b0dc0