明治・大正時代に内閣総理大臣を2度務め、早稲田大学を創設した大隈重信。日本初の鉄道敷設など功績は数多く、佐賀を代表する偉人の一人として、佐賀県も大隈をアピールポイントの一つとする。生家のある佐賀市では30日、子ども向けの「大隈講座」や、記念プレート設置式があった。
この日、同市水ケ江2の大隈重信記念館では「第18回子ども大隈講座」が開かれ、小中学生15人が参加した。大隈の人生に触れ、自分の生き方を考えるきっかけにしてもらうのが狙い。
江口直明館長は、講話で青年期までのエピソードを披露。長男なのに幼名が「八太郎」なのは、同市の「竜造寺八幡宮」に母がよく通っていたから▽他人の字とうまさを比べられ17、18歳の頃から字を書かなくなったが、それができたのも記憶力がとても良かったから――といった話に子供たちは聴き入った。
その後、館内を見て回り、武家屋敷の面影を残す生家で母が大隈のために増築したといわれる2階の勉強部屋を見学した。佐賀市の金泉中3年、村山遥音さん(14)は「大きな信念を持つことで、いくら失敗してもやり抜けることを学んだ。生家では大隈さんが勉強に集中できる工夫が見られた」と話した。
一方、同市城内2の佐賀城公園「こころざしのもり」では「早稲田の聖地さが」と記したプレート(縦横22センチ)が地面に設置された。佐賀県が早稲田大の「聖地」だという認識を高め、関係者の来訪を促す。
設置式で田中愛治・早稲田大総長は「佐賀県は本学にとって特別な聖地。プレート設置を心からうれしく思う」とあいさつ。山口祥義知事とプレートをはめ込んだ。【山口響】
毎日新聞
最終更新 7/30 20:35
https://mainichi.jp/articles/20220730/k00/00m/040/177000c
この日、同市水ケ江2の大隈重信記念館では「第18回子ども大隈講座」が開かれ、小中学生15人が参加した。大隈の人生に触れ、自分の生き方を考えるきっかけにしてもらうのが狙い。
江口直明館長は、講話で青年期までのエピソードを披露。長男なのに幼名が「八太郎」なのは、同市の「竜造寺八幡宮」に母がよく通っていたから▽他人の字とうまさを比べられ17、18歳の頃から字を書かなくなったが、それができたのも記憶力がとても良かったから――といった話に子供たちは聴き入った。
その後、館内を見て回り、武家屋敷の面影を残す生家で母が大隈のために増築したといわれる2階の勉強部屋を見学した。佐賀市の金泉中3年、村山遥音さん(14)は「大きな信念を持つことで、いくら失敗してもやり抜けることを学んだ。生家では大隈さんが勉強に集中できる工夫が見られた」と話した。
一方、同市城内2の佐賀城公園「こころざしのもり」では「早稲田の聖地さが」と記したプレート(縦横22センチ)が地面に設置された。佐賀県が早稲田大の「聖地」だという認識を高め、関係者の来訪を促す。
設置式で田中愛治・早稲田大総長は「佐賀県は本学にとって特別な聖地。プレート設置を心からうれしく思う」とあいさつ。山口祥義知事とプレートをはめ込んだ。【山口響】
毎日新聞
最終更新 7/30 20:35
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