福島県会津美里町議会の議会運営委員長を務める堤信也町議が、会津若松市議の一般質問をほぼ丸写しして一般質問を繰り返していたことが分かった。堤町議は引用を認め、議運委員長を辞任する意向を示している。
「軽率で反省」、議運委員長辞任へ
議会だよりに掲載された定例会3月会議一般質問の記録によると、堤町議は少子化対策と地域共生社会を取り上げた。句点や読点の加除、1文削除、助詞の「も」を「が」に変更-などの箇所以外は、会津若松市議2人が行った2021年12月定例会の一般質問とほぼ同じ内容だった。
6月会議でも堤町議の一般質問は、会津若松市議3人の21年9月定例会の一般質問と、同市議1人の12月定例会の一般質問と同じ文章の部分があった。
引用された市議の1人は「他の議会の一般質問を参考にすることはあるが、ここまで同じ文は作らない」と話す。別の市議は「堤町議が丸写ししている」とのうわさを聞き、町議会の横山知世志議長から謝罪の電話があったという。市議は「議員としてあるまじき行為」と指摘する。
堤町議は、河北新報社の取材に会津若松市議の質問を引用したことを認めた。無断で行ったといい、「町政のために参考にした。まずいと思いながらやってしまい、軽率で反省している」と話す。議運委員長辞任の意向を議長に伝えたが、「反省を踏まえて議員は続ける」としている。
横山議長は堤町議に注意し、複数の会津若松市議にわびた。「恥ずべきこと。質問を事前に正副議長がチェックしているが、引用までは防止できない。モラルの問題だ」と話す。
河北新報 2022年7月13日 6:00
https://kahoku.news/articles/20220712khn000044.html
「軽率で反省」、議運委員長辞任へ
議会だよりに掲載された定例会3月会議一般質問の記録によると、堤町議は少子化対策と地域共生社会を取り上げた。句点や読点の加除、1文削除、助詞の「も」を「が」に変更-などの箇所以外は、会津若松市議2人が行った2021年12月定例会の一般質問とほぼ同じ内容だった。
6月会議でも堤町議の一般質問は、会津若松市議3人の21年9月定例会の一般質問と、同市議1人の12月定例会の一般質問と同じ文章の部分があった。
引用された市議の1人は「他の議会の一般質問を参考にすることはあるが、ここまで同じ文は作らない」と話す。別の市議は「堤町議が丸写ししている」とのうわさを聞き、町議会の横山知世志議長から謝罪の電話があったという。市議は「議員としてあるまじき行為」と指摘する。
堤町議は、河北新報社の取材に会津若松市議の質問を引用したことを認めた。無断で行ったといい、「町政のために参考にした。まずいと思いながらやってしまい、軽率で反省している」と話す。議運委員長辞任の意向を議長に伝えたが、「反省を踏まえて議員は続ける」としている。
横山議長は堤町議に注意し、複数の会津若松市議にわびた。「恥ずべきこと。質問を事前に正副議長がチェックしているが、引用までは防止できない。モラルの問題だ」と話す。
河北新報 2022年7月13日 6:00
https://kahoku.news/articles/20220712khn000044.html