日本気象協会 本社白石 圭子
2022年04月14日12:01
大型で非常に強い台風1号は、15日に小笠原諸島に最も接近する予想です。この先も気温の変化が大きいでしょう。4月下旬は、曇りや雨でも最高気温は25℃くらいの日がある見込みです。
台風1号 15日朝から昼過ぎに小笠原諸島に最接近
大型で非常に強い台風1号は、14日午前9時、日本の南を北北東へ1時間に15キロの速さで進んでいます。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は60メートルで、暴風域を伴っています。台風1号は、今後も北上し、強い勢力を保ちながら、15日朝から昼過ぎに、小笠原諸島に最も接近する見込みです。
小笠原諸島では、14日昼過ぎから風が強まるでしょう。15日は猛烈な風が吹き、猛烈なしけになる見込みです。予想される最大風速(最大瞬間風速)は、14日は20メートル(30メートル)、15日は35メートル(50メートル)です。
予想される波の高さは、うねりを伴って、14日は7メートル、15日は12メートルです。不要不急の外出は控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。うねりを伴った高波にも厳重な警戒が必要です。
台風の接近に伴って、雨脚も強まるでしょう。14日に予想される1時間降水量は、多い所で20ミリです。15日には、台風本体の発達した雨雲がかかるでしょう。雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨になる見込みです。
15日に予想される1時間降水量は、多い所で60ミリです。15日午前6時までに予想される24時間降水量は、多い所で80ミリ、その後16日午前6時までに予想される24時間降水量は、多い所で100ミリから200ミリです。土砂災害に厳重に警戒してください。
台風1号は、小笠原諸島に接近した後、日本の東を北東へ進むでしょう。17日には、千島の東で温帯低気圧に変わる見込みです。本州付近は、台風の直接の影響を受けることはないでしょう。
15日〜21日
https://tenki.jp/forecaster/k_shiraishi/2022/04/14/16972.html