中日新聞社は24日、4月17日投開票の愛知県北名古屋市長選を取材する男性記者が、市幹部の依頼で、元市議の男性が開いた出馬表明の記者会見を録音し、この幹部に提供していたことを明らかにした。社内調査で判明し、同社は男性記者を処分する方針。市長選には元市議のほか、元副市長が出馬を表明している。
同社と市によると、市財政課長が、選挙後の予算編成に備えた情報収集目的で、記者に録音を依頼した。記者は課長から渡された市の備品のICレコーダーで、8日に開かれた約40分間の会見を録音し、レコーダーごと返却。課長は音声を文書に起こし、市の部長2人に報告したという。
問題発覚後、記者は市長選の担当から外された。同社の吉枝道生編集局次長は「取材を報道目的以外で利用した不適切な行動で、重く受け止めている。関係者に深くおわびし、再発防止に向けて社員教育を徹底する」とコメントした。市の大野茂人事秘書課長は「記者との関係の中で安易な行動を取り、認識の甘さがあった。二度と起きないようにしたい」と話している。【佐久間一輝】
毎日新聞 2022/3/24 17:44(最終更新 3/24 17:44) 451文字
https://mainichi.jp/articles/20220324/k00/00m/040/215000c
同社と市によると、市財政課長が、選挙後の予算編成に備えた情報収集目的で、記者に録音を依頼した。記者は課長から渡された市の備品のICレコーダーで、8日に開かれた約40分間の会見を録音し、レコーダーごと返却。課長は音声を文書に起こし、市の部長2人に報告したという。
問題発覚後、記者は市長選の担当から外された。同社の吉枝道生編集局次長は「取材を報道目的以外で利用した不適切な行動で、重く受け止めている。関係者に深くおわびし、再発防止に向けて社員教育を徹底する」とコメントした。市の大野茂人事秘書課長は「記者との関係の中で安易な行動を取り、認識の甘さがあった。二度と起きないようにしたい」と話している。【佐久間一輝】
毎日新聞 2022/3/24 17:44(最終更新 3/24 17:44) 451文字
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