https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM184C20Y2A310C2000000/
日本台湾交流協会は18日、台湾人の海外に対する印象などを聞いた世論調査結果を公表した。
台湾に現在、最も影響を与えている国はどこかという問いに、「米国」と回答した人が最も多く、58%に達した。
前回調査(2019年)の33%から大きく上昇した。
中国への対抗を念頭に、米国の台湾への協力や関与が深まっていることが反映された。
一方、台湾に最も影響を与えている国が「中国」と回答した人は25%にとどまり、前回調査の45%から急低下した。
台湾への影響力で競う米中が初めて逆転する形となった。
台湾に最も影響を与えている国が「日本」とした人は13%だった。
今後、台湾が最も親しくすべき国はどこかとの問いには、「日本」と回答した人が46%と断トツで、2位は米国の24%、3位は中国の15%だった。
最も好きな国はどこかという問いにも「日本」を挙げた人が最も多く、調査開始(08年)以来、過去最高の60%に達した。
2位の中国(5%)、3位の米国(4%)を大きく引き離した。
日本に対する良い印象は、特に40代以下の台湾人に強い傾向が出た。
日本が最も好きな国であると回答した人を年齢別にみると、30代では73%に達し、40代は71%、20代では65%になった。65歳以上では51%だった。
日本からは昨年、新型コロナウイルスのワクチンが不足していた台湾に対し、6回にわたり計約420万回分が提供された。
一方、台湾からも日本で不足した「酸素濃縮装置」が約1000台が提供されるなど、特に最近は日台で友好関係の強化に向けた動きが進む。
調査は、日本の対台湾窓口機関である日本台湾交流協会が実施した。
1月5日から20日にかけて、台湾に居住する20〜80歳の台湾人を対象(サンプル数1068)に電話調査などで実施した。