デイリー新潮 3/1(火) 5:59
もしかすると、お近くの店舗にもすでに導入されているかもしれない。ファミリーマートは複数の店舗で、レジ上スペースに「ディスプレイ」配置を進めている。見慣れたコンビニの風景を変えるこの施策、狙いと効果のほどはどうか。
東京・丸の内にあるファミリーマート東京国際フォーラム店。施設内の店舗に多い別ブランド「ファミマ!!」として出店するこちらを覗くと、レジカウンターの裏に3枚のディスプレイが並んでいる。映し出される映像は、俳優の吉田鋼太郎が出演するファミマの「肉弁当」のPRのほか、ゲーム「ポケットモンスター」の新作のCMなど、ファミリーマートとは直接関係のない広告も。さらには共同通信社が提供する天気予報も表示されていた。通常のファミリーマートでは、秀島史香のDJでおなじみの店内放送「ミックスファムwith Your Voice」が流れるが、こちらではディスプレイに表示される映像に合わせた声や音楽が店内に流れる。店に入れば、視線はディスプレイに引き寄せられてしまう。
レジ上ディスプレイは、ファミリーマートの汐留メディアタワー店でも確認できた。これは一体何なのか――。ファミリーマートの広報によると、これは「デジタルサイネージ」というものだそうだ。
「弊社は全国約16600の店舗網を持ち、月間延べ4.5億人以上のお客さまとの接点を保有しております。店頭におけるメディアとしての価値に着目し、2020年9月より『デジタルサイネージ』を設置し実証実験を開始いたしました。結果、効果が確認できたことから、2021年9月に株式会社ゲートワンを設立し、事業展開を開始いたしました」
現在までに1000店舗に設置され、春先までに3000店舗への導入を計画中だという。
「テレビやインターネットに次ぐ第3のメディアを創っていく狙いがあります。お客さまに楽しんでいただける様々なコンテンツに加え、商品やキャンペーン情報も配信しており、お客様からは驚きの反応や実際に商品をお買い求め頂いております。ファミリーマート店頭取扱いに関わらず、様々な広告主様からは広告出稿の申込を頂いており、広告主様の商品・サービスの販売拡大・認知獲得に繋げてまいります。商品プロモーションを通じた売上効果は、売上数量において10〜50%程度伸長する効果がありました」
レジ後ろの壁面ではなく、ファミチキなどを売るカウンターフードの真上にディスプレイを置いている店舗も確認できた。現状、コンビニのそのスペースには、タバコを並べているか、箱に入った菓子折りが置かれている場合が多い。大型ディスプレイがあれば、否が応でも目に入ってしまう。
増えるサイネージ広告
マーケティングアナリストの渡辺広明氏は、ファミリーマートの取り組みを次のように評価する。
「サイネージ広告自体は珍しいものではありませんが、“サイネージ広告を見ている人を見た事が無い”と揶揄されるほど、成功事例はありません。『まいばすけっと』の店頭や店内通路などでも見かけますが、基本は売り場にある商品の情報を静止画で表示するだけで、お客様の興味を引く効果があるとはいえない。成功しているサイネージでは、通勤時などに目に入る電車内や、『にしたんクリニック』でおなじみのタクシー助手席後部に設置されたものなど、居場所が固定された空間での例くらいです。コンビニのスペース活用として、店内に大型サイネージを設置するのは面白いと思います」
コンビニが広告の場になるのは、今にはじまったことではないという。
「ローソンでは2004年から『ADティッシュ』というオリジナル商品を販売しています。これは手前味噌ながらローソン時代に私が企画したもので、ティッシュの箱に広告を張り、売り場での販促、そして購入後にティッシュが置かれる場での広告効果を狙ったものです。また同じくローソンでは10年に、アサツーディ・ケイとドコモと組み、店先にサイネージ広告を設置する試みを行っていました。ただ今は廃止されています。時代が早すぎたということと、あくまで店外の通行人に向けた施策だったというのが理由でしょう。今回のファミマの試みは、店内に特化したという点で画期的です」
※続きはリンク先で
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/e945709561a0779ddc1dd2cedf02d87993ea3a67&preview=auto
ファミリーマートのレジ上に「ディスプレイ」が出現(汐留メディアタワー店)
もしかすると、お近くの店舗にもすでに導入されているかもしれない。ファミリーマートは複数の店舗で、レジ上スペースに「ディスプレイ」配置を進めている。見慣れたコンビニの風景を変えるこの施策、狙いと効果のほどはどうか。
東京・丸の内にあるファミリーマート東京国際フォーラム店。施設内の店舗に多い別ブランド「ファミマ!!」として出店するこちらを覗くと、レジカウンターの裏に3枚のディスプレイが並んでいる。映し出される映像は、俳優の吉田鋼太郎が出演するファミマの「肉弁当」のPRのほか、ゲーム「ポケットモンスター」の新作のCMなど、ファミリーマートとは直接関係のない広告も。さらには共同通信社が提供する天気予報も表示されていた。通常のファミリーマートでは、秀島史香のDJでおなじみの店内放送「ミックスファムwith Your Voice」が流れるが、こちらではディスプレイに表示される映像に合わせた声や音楽が店内に流れる。店に入れば、視線はディスプレイに引き寄せられてしまう。
レジ上ディスプレイは、ファミリーマートの汐留メディアタワー店でも確認できた。これは一体何なのか――。ファミリーマートの広報によると、これは「デジタルサイネージ」というものだそうだ。
「弊社は全国約16600の店舗網を持ち、月間延べ4.5億人以上のお客さまとの接点を保有しております。店頭におけるメディアとしての価値に着目し、2020年9月より『デジタルサイネージ』を設置し実証実験を開始いたしました。結果、効果が確認できたことから、2021年9月に株式会社ゲートワンを設立し、事業展開を開始いたしました」
現在までに1000店舗に設置され、春先までに3000店舗への導入を計画中だという。
「テレビやインターネットに次ぐ第3のメディアを創っていく狙いがあります。お客さまに楽しんでいただける様々なコンテンツに加え、商品やキャンペーン情報も配信しており、お客様からは驚きの反応や実際に商品をお買い求め頂いております。ファミリーマート店頭取扱いに関わらず、様々な広告主様からは広告出稿の申込を頂いており、広告主様の商品・サービスの販売拡大・認知獲得に繋げてまいります。商品プロモーションを通じた売上効果は、売上数量において10〜50%程度伸長する効果がありました」
レジ後ろの壁面ではなく、ファミチキなどを売るカウンターフードの真上にディスプレイを置いている店舗も確認できた。現状、コンビニのそのスペースには、タバコを並べているか、箱に入った菓子折りが置かれている場合が多い。大型ディスプレイがあれば、否が応でも目に入ってしまう。
増えるサイネージ広告
マーケティングアナリストの渡辺広明氏は、ファミリーマートの取り組みを次のように評価する。
「サイネージ広告自体は珍しいものではありませんが、“サイネージ広告を見ている人を見た事が無い”と揶揄されるほど、成功事例はありません。『まいばすけっと』の店頭や店内通路などでも見かけますが、基本は売り場にある商品の情報を静止画で表示するだけで、お客様の興味を引く効果があるとはいえない。成功しているサイネージでは、通勤時などに目に入る電車内や、『にしたんクリニック』でおなじみのタクシー助手席後部に設置されたものなど、居場所が固定された空間での例くらいです。コンビニのスペース活用として、店内に大型サイネージを設置するのは面白いと思います」
コンビニが広告の場になるのは、今にはじまったことではないという。
「ローソンでは2004年から『ADティッシュ』というオリジナル商品を販売しています。これは手前味噌ながらローソン時代に私が企画したもので、ティッシュの箱に広告を張り、売り場での販促、そして購入後にティッシュが置かれる場での広告効果を狙ったものです。また同じくローソンでは10年に、アサツーディ・ケイとドコモと組み、店先にサイネージ広告を設置する試みを行っていました。ただ今は廃止されています。時代が早すぎたということと、あくまで店外の通行人に向けた施策だったというのが理由でしょう。今回のファミマの試みは、店内に特化したという点で画期的です」
※続きはリンク先で
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/e945709561a0779ddc1dd2cedf02d87993ea3a67&preview=auto
ファミリーマートのレジ上に「ディスプレイ」が出現(汐留メディアタワー店)
![【新潮】ファミリーマートのレジ上に「謎のディスプレイ」出現 狙いは [愛の戦士★]->画像>1枚](https://rz.anime-tube.win/pic.php?http://imgur.com/DkYyR6x.jpg)