2022/02/16 18:49
総務省は、目の不自由な人が点字器を使って、専用の投票用紙に政党名や候補者名を打ち込む「点字投票」で、使用可能な文字を増やす方向で検討している。
近年、増えている日本に帰化した候補者や、政党名にアルファベットを使う政党に対応するため、外国語表記でよく使われる文字や、アルファベットを追加する。
同省は今年度中の閣議決定を経て、今春にも運用を始めたい考えだ。
点字投票で使える文字は、公職選挙法施行令の別表に記載されている。1950年に作成された別表には、ひらがなの五十音に加え、「きゃ」「きゅ」「きょ」「じゃ」「じゅ」「じょ」などはあるが、外国語でよく使う発音に対応する文字は少なかった。
このため、これまで点字投票では「ヴィ」を「び」とするなど、日本語読みで表記したこともあったという。
今回、アルファベットのほか、「ヴィ」「ウェ」など外国語の発音に対応する文字を加える方針だ。別表の見直しは、現行選挙制度になって初めてとなる。
点字投票は、2019年7月の参院選では選挙区、比例ともに約6700票の利用があった。
https://www.yomiuri.co.jp/election/20220216-OYT1T50242/