※NHK 新潟県のニュース
佐渡汽船 「みちのりHD」子会社に 出資受け経営再建目指す
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20220207/1030020011.html
02月07日 16時28分
厳しい経営状況が続く佐渡汽船は、東北や関東のバス会社などを傘下にもつ東京の「みちのりホールディングス」から15億円の出資を受けて子会社となり、経営再建を目指すと発表しました。
ダイヤや運賃については当面、継続するとしています。
佐渡汽船の尾崎弘明社長は、7日、みちのりホールディングスの松本順代表取締役とともに新潟市で記者会見に臨み、経営再建に向けた具体策を発表しました。
それによりますと、佐渡汽船は、みちのりホールディングスから15億円の出資を受け入れ、ことし3月末にも子会社になり、これにあわせて第四北越銀行からも15億円の金融支援を受けます。
2009年に設立されたみちのりホールディングスは、東北や関東のバス会社を次々と傘下に収め経営改善に取り組んでいて、佐渡汽船としては、出資金をもとに債務超過が続く財務状況を改善させたい考えです。
みちのりホールディングスは、利用客を増やすため佐渡の観光資源を幅広く発信するほか、バス会社と連携したデジタルチケットの導入などで利便性の向上を図りたいとしています。
新型コロナウイルスの影響が利用の低迷に拍車をかける状況は続いていて、みちのりホールディングスの松本代表取締役は「必ずしも容易な道ではないが、佐渡汽船のこれまでの取り組みを土台に事業改善を進めたい」と述べました。
また、ダイヤや運賃については、当面、継続するとしたうえで、赤字が続く直江津と小木を結ぶ航路については、「できるだけ長く継続できるよう、国や県などとも連携していきたい」と述べました。
一方、佐渡汽船の尾崎社長は今年度いっぱいで退きます。
佐渡をめぐっては、「佐渡島の金山」が世界文化遺産への登録を目指しユネスコに推薦されたことをきっかけに観光客の増加が期待される中、航路の安定が課題の1つとなっていて、今回の支援が経営再建につながるか注目されます。
みちのりホールディングスは7日、コメントを発表し、「これまでの佐渡汽船の取り組みを土台として、みちのりグループの経営を通じて培われた事業改善能力を活用し、新潟県、佐渡市、関係自治体や主要取引先、金融機関と連携していくことで、佐渡航路の維持・改善を含む事業使命を果たしていきたい」としています。
花角知事と佐渡市の渡辺市長、上越市の中川市長は7日、そろってコメントを発表し、「新年度以降の事業継続に一定のメドが立ったものと受け止めている。みちのりホールディングスや佐渡汽船と連携し、『佐渡島の金山』のユネスコへの推薦を契機に、さらなる観光誘客や持続可能で元気な島づくりとともに、航路の維持確保・活性化に向け取り組んでいく」としています。
佐渡市の渡辺市長は7日午後、市役所で取材に応じ、「佐渡航路は公共交通機関なので、その役割をしっかりと果たしていただきたい。われわれとしても『みちのりホールディングス』と一緒に、佐渡が元気になるように取り組んでいきたい」と述べました。
※関連リンク
みちのりホールディングス
https://www.michinori.co.jp/information/index.html
2022/02/07 【みちのりHD】佐渡汽船への出資を通じた経営支援について
(PDF 2.4MB)
新潟県
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/koutsuseisaku/0443237.html
佐渡汽船 「みちのりHD」子会社に 出資受け経営再建目指す
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20220207/1030020011.html
02月07日 16時28分
厳しい経営状況が続く佐渡汽船は、東北や関東のバス会社などを傘下にもつ東京の「みちのりホールディングス」から15億円の出資を受けて子会社となり、経営再建を目指すと発表しました。
ダイヤや運賃については当面、継続するとしています。
佐渡汽船の尾崎弘明社長は、7日、みちのりホールディングスの松本順代表取締役とともに新潟市で記者会見に臨み、経営再建に向けた具体策を発表しました。
それによりますと、佐渡汽船は、みちのりホールディングスから15億円の出資を受け入れ、ことし3月末にも子会社になり、これにあわせて第四北越銀行からも15億円の金融支援を受けます。
2009年に設立されたみちのりホールディングスは、東北や関東のバス会社を次々と傘下に収め経営改善に取り組んでいて、佐渡汽船としては、出資金をもとに債務超過が続く財務状況を改善させたい考えです。
みちのりホールディングスは、利用客を増やすため佐渡の観光資源を幅広く発信するほか、バス会社と連携したデジタルチケットの導入などで利便性の向上を図りたいとしています。
新型コロナウイルスの影響が利用の低迷に拍車をかける状況は続いていて、みちのりホールディングスの松本代表取締役は「必ずしも容易な道ではないが、佐渡汽船のこれまでの取り組みを土台に事業改善を進めたい」と述べました。
また、ダイヤや運賃については、当面、継続するとしたうえで、赤字が続く直江津と小木を結ぶ航路については、「できるだけ長く継続できるよう、国や県などとも連携していきたい」と述べました。
一方、佐渡汽船の尾崎社長は今年度いっぱいで退きます。
佐渡をめぐっては、「佐渡島の金山」が世界文化遺産への登録を目指しユネスコに推薦されたことをきっかけに観光客の増加が期待される中、航路の安定が課題の1つとなっていて、今回の支援が経営再建につながるか注目されます。
みちのりホールディングスは7日、コメントを発表し、「これまでの佐渡汽船の取り組みを土台として、みちのりグループの経営を通じて培われた事業改善能力を活用し、新潟県、佐渡市、関係自治体や主要取引先、金融機関と連携していくことで、佐渡航路の維持・改善を含む事業使命を果たしていきたい」としています。
花角知事と佐渡市の渡辺市長、上越市の中川市長は7日、そろってコメントを発表し、「新年度以降の事業継続に一定のメドが立ったものと受け止めている。みちのりホールディングスや佐渡汽船と連携し、『佐渡島の金山』のユネスコへの推薦を契機に、さらなる観光誘客や持続可能で元気な島づくりとともに、航路の維持確保・活性化に向け取り組んでいく」としています。
佐渡市の渡辺市長は7日午後、市役所で取材に応じ、「佐渡航路は公共交通機関なので、その役割をしっかりと果たしていただきたい。われわれとしても『みちのりホールディングス』と一緒に、佐渡が元気になるように取り組んでいきたい」と述べました。
※関連リンク
みちのりホールディングス
https://www.michinori.co.jp/information/index.html
2022/02/07 【みちのりHD】佐渡汽船への出資を通じた経営支援について
(PDF 2.4MB)
新潟県
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/koutsuseisaku/0443237.html