![【社会】奄美大島在住の環境運動家、南西諸島の軍事化に懸念 政府の護岸計画は「害にしかならない」 [上級国民★]->画像>7枚](https://www.arabnews.jp/wp-content/uploads/2022/01/download-1024x577.png)
ジョンマーク高木氏 奄美の森と川と海岸を守る会代表 (ANJP)
運動家、中国に近い日本の離島の軍事化を恐れる
https://www.arabnews.jp/article/japan/article_58933/
アラブニュース・ジャパン
東京:琉球列島にある奄美大島の亜熱帯島である嘉徳海岸は、魅力的な風景を誇り、豊かな生態系を持ち、世界クラスのサーフスポットとして有名である。
ここは全滅の危機に瀕しているオサガメを始めとする希少動物の住処である。全長180メートル、高さ6.5メートルの護岸を建設し、この海岸を埋め尽くそうとする計画は、これまで多くの地元および環境活動家らの怒りを買ってきた。彼らによると、護岸の建築は修復不可能な環境破壊を引き起こし、サーフィンに適した海岸を破壊することになるという。
この海岸を守る運動は、日本でしばしば問題となる護岸計画のシンボルとなっていた。それは2011年の東日本大震災発生以来、激しさが増している。
政府の見解は、護岸を建設すれば沿岸のコミュニティーが守られるというが、運動家のジーン・マルク高木さんによると、これにより人口減少が起こり、沿岸で繁栄しているコミュニティーの死を招くという。
「他の国々では、沿岸管理政策はとっくになくなっているという普遍的な見解があるのにかかわらず、日本政府は、この国の全海岸線をコンクリートで固めるとでもいうのでしょうか?益になるというより害にしかならないのにです。」と、彼は問題提起している。彼は、このような計画で得をするのは、建設会社やその関連会社だけだと信じている。
高木氏は、奄美大島の住民で、長期間にわたりこの海岸を守る運動を行っている。嘉徳海岸の護岸建設計画は、日本の沿岸管理政策、将来の環境保全にとって致命的であると彼は考えている。さらにもっと悪いのは、中国の近くに位置するこの島の軍隊による影響である。
「自衛隊は弾薬トンネルの他に、嘉徳海岸のある琉球島に大規模基地の1つを建設しています」と彼は述べた。そしてこの複合施設は100エイカーもの面積になり、そうなると、ここが世界遺産緩衝地帯であるにも関わらず、米軍基地も関係してくる、と付け加えた。「港ではなく湾である嘉徳海岸は最終的には軍港を作ることに使われてしまうと憶測をする人も中にはいるのです。」