※朝日新聞
カリフォルニアで最大1.2mの津波確認 米西海岸に注意勧告
https://www.asahi.com/articles/ASQ1J2DTLQ1JUHBI002.html
サンフランシスコ=五十嵐大介、サンパウロ=岡田玄
2022/1/16 7:24
トンガ諸島で起きた大規模噴火の影響で、米西海岸沿岸部でも広範囲で津波が報告された。米国立気象局(NWS)は15日、西海岸沿岸全域などに津波に注意を呼びかける勧告を出した。
NWSによると、カリフォルニア州ポートサンルイスで124センチ、アラスカ州で最大85センチ、ハワイのマウイ島で83センチの津波を観測した。ハワイの地元紙スター・アドバタイザーによると、津波による大きな被害は報告されていないという。
NWSは4段階の津波警報のうち2番目に高い「勧告」をアラスカを含めた米西海岸全域、ハワイ、カナダのブリティッシュコロンビア州の沿岸部に出し、海岸に近づかないように呼びかけた。担当者は「米西海岸で地震以外の要因で津波が起きるのは珍しい」としたうえで、第一波の数時間後も津波が届く可能性があると注意を呼びかけた。
また、南米チリの国家緊急対策室は15日、小規模な津波が到達する可能性があるとしてイースター島や太平洋岸に津波警報を発令した。現地メディアは、海岸沿いから高台に避難する人々の姿を報じた。国家緊急対策室は沿岸部の住民に対し、「落ち着いて、当局の指示に従うように」と呼びかけた。(サンフランシスコ=五十嵐大介、サンパウロ=岡田玄)