大阪府の吉村知事は、22日開かれた新型コロナの対策本部会議で、府内に住む4人が新たな変異ウイルス、
「オミクロン株」に感染し、このうち3人の感染経路がわかっていないことを明らかにしました。
吉村知事は「市中感染にあたる」と述べ、対策を強化する考えを示しました。
大阪府の対策本部会議は22日午後2時すぎから開かれ、冒頭、吉村知事は、府内に住む4人が新たな変異ウイルス、
「オミクロン株」に感染していることが確認されたことを明らかにしました。
このうち3人は同じ家族で海外への渡航歴はなく、感染経路がわかっていないということです。
3人の症状は軽症ですでに入院しているということです。
厚生労働省によりますと、今回、感染が確認されたのは、大阪府に住む30代の男女と10歳未満の女の子の合わせて3人です。
3人は家族で、厚生労働省によりますと、直近に海外への渡航歴がなく、現時点でオミクロン株の感染者などとの接触は確認されていないということです。
3人は発熱などを訴えていて、現在、医療機関に入院しているということです。
厚生労働省は、感染経路が分からない、いわゆる市中感染が確認された初めてのケースと見て、
国立感染症研究所から専門家を大阪府に派遣して、濃厚接触をした人の特定を進めています。
また「この夏に比べて感染拡大のスピードが非常に速い可能性がある」として、都道府県に対し、
オミクロン株の流行を想定して、来年1月上旬までに、病床の確保や検査、自宅での健康観察の体制などを強化するよう通知しました。
このほか、大阪府では、今月18日に関西空港から入国したトルコに滞在歴がある30代の男性1人の感染が新たに確認されています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211222/k10013398721000.html