診療報酬を騙し取った疑いで沖縄市の産婦人科医院「あいレディースクリニック」の院長が逮捕されて1か月あまり。波紋が広がっています。元患者が、琉球放送の取材に対し、病院で受けた手術への「違和感」を証言しました。小さな個人経営の病院で何があったのか取材しました。
先月20日、診療報酬など約82万円を騙しとった疑いで、あいレディースクリニックの院長・北條英史容疑者が逮捕されました。逮捕から1か月余り。事件の波紋が広がる中で、琉球放送には視聴者から多くの声が寄せられました。
「やってもいない検査の代金をとられそうになった」
「入院扱いで毎日自宅から病院に通い点滴をうけた」
中には次のような情報提供も。
「必要だったの分からない手術」をされた情報を提供してくれたのは、去年5月に長男・渓くんを「あいレディースクリニック」で出産し、現在、2人目を妊娠中の仲宗根涼子さん(仮名)。
涼子さんは、北條容疑者の逮捕当日も、あいレディースで入院していました。
「前日が手術日だったので、(院長に)大丈夫だね、って確認してもらって。夕方ニュースを部屋で見てて、”院長逮捕”” え?”みたいな。看護師さんとかに聞いていいのかも分からず」(仲宗根涼子さん・仮名)
涼子さんは、北條院長から、”子宮頸管が開き切迫早産の恐れがある”と診断され、手術をした直後でした。その手術とは、マクドナルド頸管縫縮術。子宮口が開いていたり、子宮頸管が短かったりした場合、頸管を外側から縫って閉じるものです。
手術翌日の、突然の院長逮捕。しかし、涼子さんがさらに驚いたのは、その後のことでした。
「逮捕された翌日、県立病院の先生が来て診断してくれて。張り止めの点滴も、2種類している状況で。”今日の夜これ外して、じゃあ、明日退院”って言われた時には、え?って。不安でしかなかった」(涼子さん・仮名)
第1子の時も処方されていた、お腹の張りを抑える薬。動悸やだるさなど強い副作用が出ましたが、切迫早産を予防するために、涼子さん(仮名)は毎日、両腕が青紫色になるまで投薬してきました。それが必要ないと診断されたのです。
さらに…
「転院先で、(マクドナルド)手術しましたと言ったら、”全然(子宮口は)開いてないから、今のところ大丈夫です”といわれて。オリモノの量が増えたり、炎症を起こすことがあるから、抜糸しましょうということで。その場で抜糸」(涼子さん・仮名)
1歳の長男を保育園に預け、入院までして受けた、頸管を外から縛る手術。抜糸するまでたったの3週間でした。
琉球放送には、他の患者からも、同様の情報が寄せられました。
「突然、(自覚症状はないのに)”胎盤がはがれている”と言われて。”子宮口を縛る手術をする”といわれて」(別の元患者の女性)
この女性は、あいレディースで手術した後、県内の他の病院に転院。そこでは、北條容疑者が処方した張り止め薬の服用を直ぐに中止すること。そして次のように告げられています。
「転院先の病院の先生からは、切迫の傾向もないし、胎盤がはがれている何てことは絶対にない、一切ないという風に言われて。院長に言われたことが、全部違っていたので逮捕されてすごく安心しましたね」(別の元患者の女性)
転院先で手術の必要はなかったと告げられた体験談を琉球放送に寄せてくれたのは全部で3人。うち2人は、転院先で、自然分娩で出産しています。
そして、元患者の涼子さん(仮名)は家族との時間をかみしめる
そして、点滴も外し、2人目の出産に備える涼子さん(仮名)は、いま、家族と、長男・渓君を妊娠していた時には味わう事の出来なかった時間をかみしめているといいます。
「(妻の)お腹に手を当てて、だんだん胎動が大きくなっていく。その成長も肌で感じられるので、幸せだなって感じています」(仮名・涼子さんの夫)
「(成長を)旦那が実感してくれるのが、すごくうれしくて。入院してたら、そういう事はなかったと思うと、マタニティライフを送れているなと思います」(涼子さん・仮名)
先日、涼子さんは、あいレディースから入院費を請求すると伝えられました。あの手術は必要だったのか。真相は分かっていません。
取材に応じてくれた涼子さん(仮名)は、1人目を出産する際も、あいレディースで同じ手術を受けたということです。手術から出産まで約130万円の費用がかかったということですが、適切な手術だったかはわかっていません。
12/4 RBC琉球放送
https://news.yahoo.co.jp/articles/b872041a624ebda07e6759513062e6bef457c4d4
先月20日、診療報酬など約82万円を騙しとった疑いで、あいレディースクリニックの院長・北條英史容疑者が逮捕されました。逮捕から1か月余り。事件の波紋が広がる中で、琉球放送には視聴者から多くの声が寄せられました。
「やってもいない検査の代金をとられそうになった」
「入院扱いで毎日自宅から病院に通い点滴をうけた」
中には次のような情報提供も。
「必要だったの分からない手術」をされた情報を提供してくれたのは、去年5月に長男・渓くんを「あいレディースクリニック」で出産し、現在、2人目を妊娠中の仲宗根涼子さん(仮名)。
涼子さんは、北條容疑者の逮捕当日も、あいレディースで入院していました。
「前日が手術日だったので、(院長に)大丈夫だね、って確認してもらって。夕方ニュースを部屋で見てて、”院長逮捕”” え?”みたいな。看護師さんとかに聞いていいのかも分からず」(仲宗根涼子さん・仮名)
涼子さんは、北條院長から、”子宮頸管が開き切迫早産の恐れがある”と診断され、手術をした直後でした。その手術とは、マクドナルド頸管縫縮術。子宮口が開いていたり、子宮頸管が短かったりした場合、頸管を外側から縫って閉じるものです。
手術翌日の、突然の院長逮捕。しかし、涼子さんがさらに驚いたのは、その後のことでした。
「逮捕された翌日、県立病院の先生が来て診断してくれて。張り止めの点滴も、2種類している状況で。”今日の夜これ外して、じゃあ、明日退院”って言われた時には、え?って。不安でしかなかった」(涼子さん・仮名)
第1子の時も処方されていた、お腹の張りを抑える薬。動悸やだるさなど強い副作用が出ましたが、切迫早産を予防するために、涼子さん(仮名)は毎日、両腕が青紫色になるまで投薬してきました。それが必要ないと診断されたのです。
さらに…
「転院先で、(マクドナルド)手術しましたと言ったら、”全然(子宮口は)開いてないから、今のところ大丈夫です”といわれて。オリモノの量が増えたり、炎症を起こすことがあるから、抜糸しましょうということで。その場で抜糸」(涼子さん・仮名)
1歳の長男を保育園に預け、入院までして受けた、頸管を外から縛る手術。抜糸するまでたったの3週間でした。
琉球放送には、他の患者からも、同様の情報が寄せられました。
「突然、(自覚症状はないのに)”胎盤がはがれている”と言われて。”子宮口を縛る手術をする”といわれて」(別の元患者の女性)
この女性は、あいレディースで手術した後、県内の他の病院に転院。そこでは、北條容疑者が処方した張り止め薬の服用を直ぐに中止すること。そして次のように告げられています。
「転院先の病院の先生からは、切迫の傾向もないし、胎盤がはがれている何てことは絶対にない、一切ないという風に言われて。院長に言われたことが、全部違っていたので逮捕されてすごく安心しましたね」(別の元患者の女性)
転院先で手術の必要はなかったと告げられた体験談を琉球放送に寄せてくれたのは全部で3人。うち2人は、転院先で、自然分娩で出産しています。
そして、元患者の涼子さん(仮名)は家族との時間をかみしめる
そして、点滴も外し、2人目の出産に備える涼子さん(仮名)は、いま、家族と、長男・渓君を妊娠していた時には味わう事の出来なかった時間をかみしめているといいます。
「(妻の)お腹に手を当てて、だんだん胎動が大きくなっていく。その成長も肌で感じられるので、幸せだなって感じています」(仮名・涼子さんの夫)
「(成長を)旦那が実感してくれるのが、すごくうれしくて。入院してたら、そういう事はなかったと思うと、マタニティライフを送れているなと思います」(涼子さん・仮名)
先日、涼子さんは、あいレディースから入院費を請求すると伝えられました。あの手術は必要だったのか。真相は分かっていません。
取材に応じてくれた涼子さん(仮名)は、1人目を出産する際も、あいレディースで同じ手術を受けたということです。手術から出産まで約130万円の費用がかかったということですが、適切な手術だったかはわかっていません。
12/4 RBC琉球放送
https://news.yahoo.co.jp/articles/b872041a624ebda07e6759513062e6bef457c4d4