南アフリカの医療関係者は3日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大後、子どもの入院例が急増したことを明らかにした。
ただ、子どもが同株に感染しやすいかどうかはまだ分からないと強調している。
先週、オミクロン株について世界に警鐘を鳴らした南アフリカではその後、過去に起きたコロナ流行の第1〜3波を上回るペースで感染が拡大。
最初のクラスター(感染者集団)は主に大学生だった。感染はその後、若者の間で急速に広がり、年齢が上のグループにも広まったとみられる。
だが科学者や医療関係者によると、5歳未満の入院例が増加しており、10〜14歳の子どもの陽性率も上がっている。
国立伝染研究所(NICD)のワシラ・ジャサット氏は記者会見で、入院例は全年齢層で急増しているが、特に5歳未満で顕著だと説明。
5歳未満の入院件数は、60歳以上に次ぎ2番目に多いと語った。
この原因はいくつか指摘されている。その一つとして、同国では12歳未満の子どもにワクチン接種が認められていないことがある。
ジャサット氏によると、陽性が確認された親子は子どもと親の両方がワクチンを接種していなかったと医師たちは報告している。
https://www.afpbb.com/articles/-/3379137