今年1〜6月に茨城県内で発生した自動車盗の被害認知件数は349件で、2018年から3年間続いた都道府県別のワーストを脱却したことが23日までに、県警のまとめで分かった。年間の被害件数は16〜20年の5年連続で全国ワーストとなっており、県警は「引き続き防犯対策の徹底を」と呼び掛ける。
県警生活安全総務課によると、1〜6月の被害件数は前年同期比で113件減少。過去5年間でピークだった19年上半期の721件と比較すると半減した。
21年上半期を都道府県別でみると、全国ワーストは千葉県の353件、2位が愛知県の351件、次いで茨城県が349件で3位だった。
茨城県の被害認知件数に対する摘発率は、前年の23.2%から85.1%となり、61.9ポイント増と大幅に伸びた。県警は今年3月、スマートキーの微弱電波を中継して誤作動させる「リレーアタック」の手口を使った自動車盗事件を県内で初めて摘発した。
ただ、自動車盗の犯罪率(人口10万人当たりの認知件数)は茨城県が12.2件と最も高く、2位栃木県(6.9件)の1.8倍、3位千葉県(5.6件)の2.2倍で、全国平均(1.9件)と比べると6.4倍に上っている。
県内の発生件数を地域別に見ると、県南地域が最多で170件(前年同期比85件減)。県西地域85件(同23件減)、県央地域56件(同8件減)、鹿行地域27件(同2件増)、県北地域11件(同1件増)だった。
市町村別では、つくば市が55件と突出して多く、次いで水戸市21件、土浦市と坂東市各20件、守谷市16件と続く。
被害が多い車両は、トヨタ「ランドクルーザー」やレクサス「LX」といったスポーツタイプ多目的車(SUV)や、ハイブリッド車のトヨタ「プリウス」などが挙がる。貨物車も多く盗まれている。
最近は農業用トラクターの盗難被害が増加。県警は9月、山形県内でトラクターを盗んだとして、窃盗容疑でスリランカ国籍の男3人を逮捕した。3人は県内でも犯行に及んでいたとみられる。
■自動車盗の認知件数上位(1〜6月)
1位 千葉県 353件
2位 愛知県 351件
3位 茨城県 349件
茨城新聞 2021年10月24日(日)
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16349888506351
県警生活安全総務課によると、1〜6月の被害件数は前年同期比で113件減少。過去5年間でピークだった19年上半期の721件と比較すると半減した。
21年上半期を都道府県別でみると、全国ワーストは千葉県の353件、2位が愛知県の351件、次いで茨城県が349件で3位だった。
茨城県の被害認知件数に対する摘発率は、前年の23.2%から85.1%となり、61.9ポイント増と大幅に伸びた。県警は今年3月、スマートキーの微弱電波を中継して誤作動させる「リレーアタック」の手口を使った自動車盗事件を県内で初めて摘発した。
ただ、自動車盗の犯罪率(人口10万人当たりの認知件数)は茨城県が12.2件と最も高く、2位栃木県(6.9件)の1.8倍、3位千葉県(5.6件)の2.2倍で、全国平均(1.9件)と比べると6.4倍に上っている。
県内の発生件数を地域別に見ると、県南地域が最多で170件(前年同期比85件減)。県西地域85件(同23件減)、県央地域56件(同8件減)、鹿行地域27件(同2件増)、県北地域11件(同1件増)だった。
市町村別では、つくば市が55件と突出して多く、次いで水戸市21件、土浦市と坂東市各20件、守谷市16件と続く。
被害が多い車両は、トヨタ「ランドクルーザー」やレクサス「LX」といったスポーツタイプ多目的車(SUV)や、ハイブリッド車のトヨタ「プリウス」などが挙がる。貨物車も多く盗まれている。
最近は農業用トラクターの盗難被害が増加。県警は9月、山形県内でトラクターを盗んだとして、窃盗容疑でスリランカ国籍の男3人を逮捕した。3人は県内でも犯行に及んでいたとみられる。
■自動車盗の認知件数上位(1〜6月)
1位 千葉県 353件
2位 愛知県 351件
3位 茨城県 349件
茨城新聞 2021年10月24日(日)
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16349888506351