少ない部員で全国大会!奄美市の中学校の吹奏学部が快挙
*ソース元にニュース画像あり*
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20211022/5050016658.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
吹奏学部の全国大会が22日、名古屋市で開かれます。ほとんどの強豪校が50人の大編成で挑むなか、
部員わずか10人あまりで九州大会で金賞を受賞し、全国大会への切符を手にした
奄美大島の中学校が注目を集めています。強さの秘密を取材しました。(奄美支局 平田瑞季)
【衝撃の13人編成で九州大会で金賞】
ことし九州吹奏楽コンクールで、奄美市の朝日中学校の演奏が、観客を驚かせました。
ステージに立ったのはわずか13人。50人近くの大編成で挑む強豪校が多いなか、
異例の少なさにもかからわず、ハンデをものとも感じさせない演奏で、
金賞を受賞し、全国大会への切符を手にしました。
大会後にはネット上でも「13人で全国出場なんてありえない」「まるで甲子園に
部員7人で出場したみたいだ」となどと話題になりました。
(部長の平野愛海さん)
「金賞をとれたことが夢みたいでした。本当に信じられなくてみんな号泣して・・・
去年は(新型コロナの影響で)コンクールもなくて評価される場聞いてもらえる場もなかったけど、
今回聞いてもらえて、たくさんの方が感動したっていってくださってやっと花がひらいたなと思いました」
【部員の少なさ”二刀流”でカバー】
朝日中学校があるのは、本土からおよそ300キロ離れた奄美大島です。
総勢14人という数少ない部員で、どう観客を惹きつければよいのか、部員達は試行錯誤を続けてきました。
そこで編み出されたのが二刀流です。フルートを演奏する川内那菜さんは、
演奏の途中で、すばやくピッコロに持ち替えて演奏。サックスを担当する加さんは、
アルトサックスもソプラノサックスも1人でこなします。もちろん容易なことではありません。
(2つのサックスを兼務する加舞桜花さん)
「楽器のよって音の高さも違うし、口を変えるので、それが難しい」
【横一線の新フォーメーション】
さらに部員達の並び方も2列から横1列に変更しました。それぞれの楽器の音が重ならず、
客席まで音がダイレクトに届くようになったと言います。
(部長の平野愛海さん)
「自分たちらしい音を研究した結果この1列でみんなの顔が見えるような形になりました」
【全国への切符に黄信号の危機も乗り越え】
夢への切符を手にした吹奏学部ですが、大会を前にして、離島ならでは問題に直面しました。
会場の名古屋に、船で楽器を運ぶだけで80万円。飛行機代などもあわせ
およそ250万が必要となったのです。
窮地を知った島の人たちが募金を募り、支援は全国や海外からも寄せられました。
そして迎えた大会2日前。旅立つ姿は笑顔にあふれていました。
(部長の平野愛海さん)
「いまは全然緊張していなくて自分たちの音を響かせるのが楽しみです。
支えがないと私たちも行くこともできなかったので、私たちの思いが伝わるように心を込めて演奏していきたいです」
10/22 21:59