近畿財務局の職員の自殺 「公務災害」認定なのに認定理由は「黒塗り」 審査会は違法と答申
9/22(水) 18:54配信 関西テレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/a374a25d4d55ff09eef250aa5be4c99739e6185f
公文書の改ざんを巡り、近畿財務局の職員の自殺が「公務災害」に認定され、その理由が開示されなかったことについて、国の審査会が「違法で取り消すべきだ」と答申しました。
近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54)は「森友学園」との土地取引に関する公文書を改ざんするよう指示され、うつ病を発症し、自殺しました。
赤木さんの死は「公務災害」と認定され、妻の雅子さんが人事院に対し、認定の理由について開示を求めましたが、ほとんどが黒塗りにされ一部しか開示されませんでした。
【赤木さんの妻・雅子さん】
「こんなものが世の中にあるんだっていう不思議というか…怒りというよりあきれるような感じ」
雅子さんは裁判などで開示を求め続け国は2020年12月、人事院とは別に近畿財務局がまとめた約570ページの報告書を開示しました。
しかし、「長時間労働」が続いたことなどがうつ病を発症した原因だと結論付けられ、「改ざんへの関与」を示す記述は一切ありませんでした。
そして9月16日、情報公開請求の不服申し立てなどを審査する総務省の審査会は、人事院が文書を黒塗りにして「不開示」
としたことを「違法」とする答申を出しました。
【総務省・審査会】
「一部を不開示とした決定は具体的な理由の記載が皆無であり、違法なもので取り消すべきだ」
答申に法的な拘束力はありませんが、人事院は「内容を精査して、対応を検討していく」としています。