奈良県の高取町保健センターで7月11日に実施した新型コロナワクチンの集団接種で、終了後に薬液が入った注射器が1本余っていたことが分かった。
注射器は接種に訪れた222人と同数用意されていたため、使用済みの注射器を別の人に誤使用した可能性があるが、町はこれまで調査していなかった。
16日に町議会から迅速な対応を求められ、対象者に感染症や抗体の検査を実施する方針。
町によると、当時は予診後、予診票に接種済みシールを先に貼ってから接種する手順で、接種済みシールは222人分確認された。
接種担当の看護師が使用済み注射器による誤接種の可能性を否定したため、町はシールを貼った後に誰かが接種しないまま帰った可能性が濃厚と判断。様子を見ることに決めたという。
町議会は16日、全員協議会で21日に真相究明のための百条委員会を設置することを決めたと発表した。
2021/09/16 20:18
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