第201回国会 衆議院 予算委員会 第16号 令和2年2月26日
022 阿部知子
○阿部委員 立憲民主党の阿部知子です。
026 阿部知子
○阿部委員
特に、今まで判明している中で、亡くなられた八十四歳の女性だと思いますが、
二月五日に熱を出され、翌日下痢をして、しかし、この方が下船されたのは二月
の十一日で、検査したのが十二日で、わかったのが十三日で、二十日に亡くなります。
二月五日に熱が出て二月の十二日まで一週間、私は、どんなお気持ちで船内で
過ごされたろうかと。誰とも連絡もできない。もちろん人は死を避けられない
存在です。でも、出かけるときは、元気にクルーズ船に乗ったはずです。
いろいろな方にいろいろな思いを伝え、楽しい旅だったねと報告もできるはずの
方が亡くなっていかれました。
これは、やはり船内の医療体制の問題として認識していただかなければ、
お亡くなりになった方々のお一人お一人に私たちは言葉がないものだと思います。
深くこうべを垂れて、これは対策の失敗、医療体制の問題だったと。
どうですか、官房長官、御自覚ありますか。
027 菅義偉
○菅国務大臣 亡くなられた方につきましては、心から御冥福をお祈り申し上げる
次第であります。 その上で申し上げさせていただきます。
先ほどから申し上げておりますけれども、乗客に自室で待機いただくなど、
船全体の感染リスクを下げた上で、症状がある方や高齢者など優先度の高い方
からできる限り検査を進め、必要な方は医療機関に搬送するなど、最大限配慮
して対応をさせていただきましたけれども、結果としてそのような方が、お亡
くなりになった方ができたことに対してはお悔やみを申し上げたい、このよう
に思います。
028 阿部知子
○阿部委員 何度も申しますが、一週間、きちんとした治療も受けられず、
死を待つしかなかったんですよ。私は、もっと真剣な総括が必要です。
もし医療現場でこういうことが起これば、患者さんに適切な治療をしなかった、
医療過誤であると言われても仕方がないような事案であります。
その認識が政府からは聞こえてこない。せんだっての専門会議でも、
亡くなられた方や感染した方への言及が何もない。私は不思議でならない。
それほど人の命が軽く扱われるという日本の社会が本当に国民の望むもの
なのかどうかであります。。。。。
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/120105261X01620200226/28