https://news.yahoo.co.jp/articles/671d3082c463641ea57be11de083f9fd669cf145
東海3県で17日、新たに確認された新型コロナウイルス感染者はいずれも過去最多を大幅に上回り、計1499人となった。
岐阜では5月14日の155人から324人に倍増し、三重も208人と初めて200人を超えた。
愛知では8月12日の703人から967人に激増し、大村秀章知事は記者会見で
「衝撃的な数値。来るべきものが来たと受け止めている」と述べ、近く国に緊急事態宣言の発令を要請する考えを示した。
この日、政府が岐阜、三重を新たに「まん延防止等重点措置」の対象に加えたほか、既に対象となっている愛知でも
措置の期限を同じ9月12日まで延長した。
愛知県は、重点措置区域を8月21日以降、県民の8割以上をカバーする39市町(現在は12市町村)に拡大する。
16日現在、新規感染者数の7日間平均は4段階の指標で最も深刻な「ステージ4(感染爆発)」、入院患者数は2番目の
「ステージ3(感染急増)」。大村知事は入院患者数の状況をみて、数日内にも国への宣言要請に踏み切る意向を示した。
岐阜県は、新規感染者の6割以上が感染力の強い変異株「デルタ株」と推定。古田肇知事は17日の記者会見で
「感染者が想定をはるかに超えて急増している。自分や家族、友人の命に関わっていると再確認し、対策を講じてほしい」
と危機感をあらわにした。
県は岐阜、大垣、各務原など15市町を重点措置区域とし、17日から飲食店に午後8時までの営業時間短縮を要請したほか、
20日から酒類の提供停止も求める。17日まで1週間の新規感染者は「ステージ4」、15日現在の病床使用率は44・8%で
「ステージ3」の状況だという。
三重県は重点措置区域を四日市や鈴鹿、津、松阪、伊賀など17市町と決め、酒類の提供禁止やカラオケ設備の利用停止、
結婚式場の午後8時までの営業時間短縮などを求める。百貨店の食品売り場や大規模商業施設でも客の誘導などを要請する。
鈴木英敬知事は「かつてない感染拡大で、対策に一刻の猶予もない。できる対策は全て行い、全県で取り組む」と強調した。