新型コロナウイルスのデルタ株の感染が広がる中、米株式市場では
代表的指標のダウ工業株30種平均が連日、史上最高値を更新している。
背景には、ワクチンの普及により「ロックダウン(都市封鎖)のような厳しい規制措置は必要ない」
(英調査会社)との楽観的な見方がある。
バイデン米政権によるインフラ整備を中心とした新たな財政出動への期待や、
順調な経済の回復を追い風に、景気動向の影響を受けやすい業種が上昇。ダウ平均を最高値圏に押し上げている。
一方、米疾病対策センター(CDC)によると、1日当たりのコロナ感染者数は8月、10万人を突破した。
6月下旬から約10倍に急増しており、デルタ株の猛威にさらされている格好だ。
ただ、死者数は9日時点で1日400人余りと、2倍弱にとどまる。
ワクチンが重症化を抑えているとみられ、市場の楽観につながっている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081200260&g=int