奈良市は新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、飲食店に対し独自の協力金を用意して、営業時間の短縮を求めると発表しました。
【奈良市 仲川げん市長】
「近隣、兵庫京都にまん延防止等重点措置が出たことによって、奈良に行けば飲める、奈良に行けば何時まででも営業しているということが、奈良への来店を促してしまっている」
奈良市の仲川市長は、緊急事態宣言が出ている大阪府などから、奈良市の飲食店を訪れる人が増えていると指摘。
飲食店に対し、8月11日から24日まで営業時間を午後8時までに短縮するよう求めました。
協力する飲食店に対しては、2019年の売上高に応じて、20万から60万円を市の財源から協力金として支払うということです。
【奈良市 仲川げん市長】
「奈良市内では運用病床ベースだと、使用率が60%をもう超えています。1週間で100名ぐらい入る人が増えているので、もう100人増えると、もうほぼ80%を超える状況になります。県が動いていただかないと、できないことが結構多いんです。知事さんは(まん延防止を)出さないとお話も聞いていますけど…」
奈良県では、先週から1日に100人前後の感染者が確認されていて、仲川市長は奈良県に対して、まん延防止等重点措置の適用を国に要請すべきだと求めましたが、荒井知事は否定していました。
【奈良県 荒井正吾知事】(8月4日)
「今年春、奈良県でのまん延防止等重点措置の適用の実績を見てみますと、効果が証明されないというふうに思っていますので、国に要望は県の責任では致しません。明確なエビデンスに基づいた対処が一番必要で、あまりおたおたされないほうがいいんじゃないか」
感染拡大に対策を打ちたい市長と、効果はないと主張する知事。
市と県で考え方が真っ二つに分かれています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/48ba6ea1bc6d69178a73de6974b5b7e4ae4acf74