8/9(月) 18:09配信 産経新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/87a7a258429f57c4345d5440bae3be7f8f10b7f1
【シンガポール=森浩】米軍撤収が8月末に完了するアフガニスタンで、イスラム原理主義勢力タリバンは9日までに、5つの州都を制圧した。タリバンの支配地域は2001年の政権崩壊後、最大になったもようで、政府軍は劣勢を立て直せないのが現状だ。
タリバンは8日、クンドゥズ、サリプル、タロカーンの北部3州都を立て続けに制圧した。「あっという間に市街地が占領された。州や警察の庁舎はタリバンの手に落ちた」とクンドゥズの地元議員は産経新聞の取材に現状を話した。
タリバンは6日に米軍の撤収開始後、初めて南西部ニムルズ州の州都を制圧したが、その後も攻勢が止まらない。各地で「残された(政府軍の)武器を奪った」と主張し、戦力が増強された可能性もある。
米国はカタールから戦略爆撃機B52をアフガンに派遣し、空爆でタリバンの押さえ込みを図る方針。アフガンのガニ大統領は国内の実力者、ドスタム前副大統領と連携してタリバンに対抗する姿勢を見せているが、どれほど効果を発揮するかは未知数だ。