◆感染「第5波」 拡大急速、20〜30代多く
新型コロナウイルス感染が県内で急拡大している。
一日当たりの新規感染者数は、二十八日は前日から二百五十人以上増えて八百六十九人と過去最多を更新。
今回の「第五波」は感染拡大のスピードが速く、特に二十〜三十代の患者が多いのが特徴となっている。
二十六日県発表のデータ(年代と判明日が確定している人に限る)によると、
感染者の年代別割合で七月は二十〜三十代が48・1%と半分近くを占める。
県によると、この世代の感染は、二週間ほど前までは東京都内の職場や会食で感染した県南部の人が中心だったが、
最近は全県で広がっている。
六十代以上は第三波の一月は全体の25・1%、二月は35・2%だったが、七月は7・5%まで減少。
新規感染者の実数も減っており、八十代以上は一月に六十人を超える日もあったが、五月下旬からは十人前後で推移している。
県感染症専門家会議では、五月下旬から本格化したワクチン接種や、重症化リスクの高い高齢者施設のクラスター(感染者集団)防止対策の効果を指摘する意見が出た。
死者数も現状では少ない。一、二月は計約三百五十人に上ったが、七月に発表された死者は二十九日までに十七人。
県は、高齢者の感染者減が影響しているとみている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/120467