少子化で使わない教室もある半面、学級に使う普通教室が手狭になっているのだという。なぜなのか。
文科省によると、公立小中学校では普通教室の約7割が65平方メートル未満(平均は64平方メートル)。
教室の広さについて国の基準はないが、1950年に校舎の大量整備のために示されたモデル(7メートル×9メートル)通りの教室が多いという。
国のGIGAスクール構想により、今春から多くの小中学校でパソコンやタブレット端末が1人1台配備されたが、いま使われている机の半数ほどを占める旧規格の机(60センチ×40センチ)では教科書と端末を同時に扱いにくい。
今後、より大きな新規格の机(65センチ×45センチ)を増やし、対応する電子黒板や保管庫も置くと、子どもの使えるスペースが狭くなる懸念があった。
中間報告案では、主に公立小中学校を念頭に増築による拡大を提案。また、少子化で普段使わない教室が増えていることをふまえ、壁を取り払って教室と教室をつなげたり、廊下との境をなくして広めに使ったりすることも例示した。
改修ができない場合はロッカーを廊下に出す、余った教室を多目的に使えるようにするなどの工夫も盛り込む。
教室拡大のほか、個別学習やグループワークに柔軟に使える多目的スペース、ICT(情報通信技術)が活用できる新たな図書館、リフレッシュのためのラウンジなどの整備の必要性も指摘した。
![【行政】文科省「小中学校の教室広げて」 多目的スペースやリフレッシュのためのラウンジも必要 [haru★]->画像>5枚](https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20210715002345_comm.jpg)
![【行政】文科省「小中学校の教室広げて」 多目的スペースやリフレッシュのためのラウンジも必要 [haru★]->画像>5枚](https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20210715002679_comm.jpg)
2021年7月16日 6時00分
https://www.asahi.com/articles/ASP7H6F62P7FUTIL031.html