ネット上でひぼう中傷 そのときどうすれば?
*ソース元にニュース画像あり*
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20210715/5050015514.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
NHK鹿児島放送局の投稿フォームに、鹿児島市の40代の女性からの調査依頼が寄せられました。
「インターネットの掲示板を見ていたところ、自分のフルネームが書かれた書き込みを発見し
混乱状態が続いています。弁護士費用や開示請求方法を教えてください」というものです。
インターネットでひぼう中傷されたときの対応について調べました。
(鹿児島放送局 庭本小季)
【ネットの書き込みが命を奪うことも】
インターネット上にはびこる匿名の人物からのひぼう中傷は、いま大きな社会問題となっています。
去年5月に自殺したプロレスラーの木村花さん(22)は、共同生活の様子を記録する
フジテレビの番組「テラスハウス」に出演し、番組内での言動についてSNS上でひぼう中傷を受けていました。
警察が調べたところ、「生きている価値あるのかね」「いつ死ぬの?」といった内容を
複数回書き込んでいたのは、木村さんとは何の関わりもない大阪府の20代の男性でした。
また、ほかの人物による中傷も数百件に上っていたということです。
【自分が被害に・・・手続きはどうすれば?】
弁護士に相談した場合は、どのような手続きが必要なのか。
ネットのひぼう中傷についての相談を多く手がけている下村哲也弁護士に話を聞きました。
まず、多くの被害者が求めるのが書き込みの削除です。
サイトの管理者に対し裁判が必要になるケースもあるといいます。
(下村哲也弁護士)
「業者によっては応じてくれるところもありますが、ほとんど応じてくれないという所もあります。
応じてくれなければ訴訟手続きであるとか、裁判所を使った手続きを使わざるを得ないだろうと思います」
また相談に訪れる人は、削除だけでなく損害賠償を求めるケースも多いといいます。
そのためには、法律にもとづいて誰によって書き込まれたか確かめる開示請求が必要です。
開示請求のためには3つの段階を踏む必要があります。
まずサイト側から書き込んだ人のIPアドレス、いわゆるインターネット上の住所を求めます。
この段階で分かる情報は、利用した通信会社と書き込んだ時間などです。
次に、利用した通信会社に個人情報の開示を請求します。
そして、開示されて初めて損害賠償を求めて訴えることができるのです。
下村弁護士は被害者の負担の重さを指摘します。
(下村哲也弁護士)
「裁判手続きを複数取らなくてはならないというところがある。
時間的なコスト、金銭的コストも含めて、負担は重くしているところはあるだろうというふうに思います」
【法改正の動きも 被害者の負担軽減なるか】
状況が改善される兆しも見えています。法律の改正案が閣議決定され、国会でも可決されたのです。
新たな法律では、▼記録されている情報を保全させることや▼書き込んだ人の情報を提供させることなど、
個人がサイト管理者やプロバイダに対して行っていた申し立てを裁判所が一
括して担うことになる可能性があります。
下村弁護士からは、被害者の負担軽減を期待する声が聞かれました。
(下村哲也弁護士)
「今まで掲示板業者に対して3か月、その後プロバイダに対して半年となっていて
6か月以上かかっていたようなところが圧縮されるということですので、
多少は短くなるだろうと期待はしています」
【ひとりで悩まないで】
行政などが設けている各相談窓口は下記の通りです。
それぞれインターネットの投稿フォームや電話で相談を受け付けていて、
解決に向けたアドバイスが受けられます。損害賠償までの費用は状況によって異なりますが、
50万円から100万円かかることもあると言われています。具体的な手続きを取る前などに、
相談窓口を積極的に活用してほしいと思います。
ただ緊急を要する場合などは、ためらわずに弁護士や近くの警察署に相談をしてください。
▽電話やホームページから相談受付
『法務省』人権相談窓口 電話0570−003ー
※以下ソウスで
*ソース元にニュース画像あり*
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20210715/5050015514.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
NHK鹿児島放送局の投稿フォームに、鹿児島市の40代の女性からの調査依頼が寄せられました。
「インターネットの掲示板を見ていたところ、自分のフルネームが書かれた書き込みを発見し
混乱状態が続いています。弁護士費用や開示請求方法を教えてください」というものです。
インターネットでひぼう中傷されたときの対応について調べました。
(鹿児島放送局 庭本小季)
【ネットの書き込みが命を奪うことも】
インターネット上にはびこる匿名の人物からのひぼう中傷は、いま大きな社会問題となっています。
去年5月に自殺したプロレスラーの木村花さん(22)は、共同生活の様子を記録する
フジテレビの番組「テラスハウス」に出演し、番組内での言動についてSNS上でひぼう中傷を受けていました。
警察が調べたところ、「生きている価値あるのかね」「いつ死ぬの?」といった内容を
複数回書き込んでいたのは、木村さんとは何の関わりもない大阪府の20代の男性でした。
また、ほかの人物による中傷も数百件に上っていたということです。
【自分が被害に・・・手続きはどうすれば?】
弁護士に相談した場合は、どのような手続きが必要なのか。
ネットのひぼう中傷についての相談を多く手がけている下村哲也弁護士に話を聞きました。
まず、多くの被害者が求めるのが書き込みの削除です。
サイトの管理者に対し裁判が必要になるケースもあるといいます。
(下村哲也弁護士)
「業者によっては応じてくれるところもありますが、ほとんど応じてくれないという所もあります。
応じてくれなければ訴訟手続きであるとか、裁判所を使った手続きを使わざるを得ないだろうと思います」
また相談に訪れる人は、削除だけでなく損害賠償を求めるケースも多いといいます。
そのためには、法律にもとづいて誰によって書き込まれたか確かめる開示請求が必要です。
開示請求のためには3つの段階を踏む必要があります。
まずサイト側から書き込んだ人のIPアドレス、いわゆるインターネット上の住所を求めます。
この段階で分かる情報は、利用した通信会社と書き込んだ時間などです。
次に、利用した通信会社に個人情報の開示を請求します。
そして、開示されて初めて損害賠償を求めて訴えることができるのです。
下村弁護士は被害者の負担の重さを指摘します。
(下村哲也弁護士)
「裁判手続きを複数取らなくてはならないというところがある。
時間的なコスト、金銭的コストも含めて、負担は重くしているところはあるだろうというふうに思います」
【法改正の動きも 被害者の負担軽減なるか】
状況が改善される兆しも見えています。法律の改正案が閣議決定され、国会でも可決されたのです。
新たな法律では、▼記録されている情報を保全させることや▼書き込んだ人の情報を提供させることなど、
個人がサイト管理者やプロバイダに対して行っていた申し立てを裁判所が一
括して担うことになる可能性があります。
下村弁護士からは、被害者の負担軽減を期待する声が聞かれました。
(下村哲也弁護士)
「今まで掲示板業者に対して3か月、その後プロバイダに対して半年となっていて
6か月以上かかっていたようなところが圧縮されるということですので、
多少は短くなるだろうと期待はしています」
【ひとりで悩まないで】
行政などが設けている各相談窓口は下記の通りです。
それぞれインターネットの投稿フォームや電話で相談を受け付けていて、
解決に向けたアドバイスが受けられます。損害賠償までの費用は状況によって異なりますが、
50万円から100万円かかることもあると言われています。具体的な手続きを取る前などに、
相談窓口を積極的に活用してほしいと思います。
ただ緊急を要する場合などは、ためらわずに弁護士や近くの警察署に相談をしてください。
▽電話やホームページから相談受付
『法務省』人権相談窓口 電話0570−003ー
※以下ソウスで