今回の実証実験では、持ち込みの際に特別な料金は不要です。事前の手続きも不要で、駅に自転車で来て、ICカード利用の場合は、普段どおりそのまま「ピッ」で改札を抜けられます。
ターミナルである武蔵境駅では、改札は車椅子用の広い部分が自転車の通行用に指定されています。床には、改札からエレベーターまでの間に、いくつかの誘導サインが設置されていました。
次にエレベーターで高架上のホームまで上がります。今回は「ママチャリ」と「ミニベロ」の2種類で行われましたが、エレベーターには「ママチャリ」でもひとりで乗り込めていました。
ホームの床にも、4両目の乗降口付近に誘導サインが。自転車とともに乗り込んだあとは、自転車を固定する作業があります。
といっても難しいものではなく、マジックテープ付きのベルトで、サドルの棒に巻きつけるだけです。ベルトの長さ調整などは必要ありません。乗車中は急停車などに備え、自転車を手で支えておきます。
西武鉄道では、回送列車で自転車の車内持ち込みの試験を繰り返し、持ち込み中に電車が非常ブレーキをかけた場合のシミュレーションなど、安全面の確認も行ったとのことです。また過去の事例として、近江鉄道や秩父鉄道の取り組みも参考にしたそうです。
どうやって利用できる?
利用できるのは多磨駅をのぞく武蔵境〜是政駅間の各駅で、平日10〜15時台、土休日8〜17時台の4両目(武蔵境方面の端部)で、1列車あたり8台まで乗車可能です。多磨駅は2020年12月に供用開始した橋上駅舎が府中市の東西自由通路に直結する形となっており、この通路が自転車通行不可となっているため、サイクルトレインの実証実験では利用できません。
親子連れでの利用の場合はそれぞれ自転車の持ち込みが可能ですが、単独で乗り込む場合は、原則として中学生以上となります。
西武鉄道の広報によると、独立路線で直通運転の無いことや利用状況から、多摩川線を今回の実証実験の場に選んだとのこと。他線区への展開はまだ未定だそうです。
乗りものニュース編集部6.29
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