https://mainichi.jp/articles/20210625/k00/00m/010/402000c
自民党の小此木八郎氏(56)=衆院神奈川3区=は25日、国家公安委員長を辞任した後に横浜市で記者会見し、任期満了に伴う市長選(8月8日告示、22日投開票)への立候補を正式に表明した。カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致について、当選すれば「取りやめる」と明言。無所属で出馬する見通しで、自民党以外にも広く支持を呼びかける考えを示した。
市によるIR誘致は2019年8月に現職の林文子市長(75)が表明。市は夏ごろに事業者を選定する方針だ。小此木氏は誘致について「市民の信頼を得られていない」と指摘。新型コロナウイルス禍での誘致を問題視し「取りやめという判断をした」と語った。
現職閣僚が首長選に転出するのは異例。この日の閣議後記者会見では「無責任のそしりは免れないと思う」と述べている。出馬の意向は菅義偉首相には5月下旬に伝え、菅氏は「わかった」と応じたという。