新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や、新型コロナウイルスワクチンに関する多くのデマが世界中で広がりを見せており、デマを信じた人々によって第5世代移動無線通信システム(5G)用の電波塔が放火される事件も発生しています。そんな中、「新型コロナウイルスワクチンにマイクロチップが埋め込まれている」という陰謀論が広がった理由を、ジャーナリストのアイク・スリカンダラジャ氏が解説しています。
COVID-19の流行以前から、反ワクチン活動によってはしかの流行が引き起こされたり、世界保健機関(WHO)が「2019年の世界的な健康に対する脅威10選」の1つにワクチン忌避を挙げたりと、ワクチンに関する誤った情報を拡散する反ワクチン運動は、大きな社会問題となっていました。また。COVID-19の流行後に反ワクチン運動が勢いを強めているという指摘も存在しており、反ワクチン運動による新型コロナウイルスワクチンの誤情報拡散が懸念されていました。
健康に関する非営利団体であるSurgo Venturesが2021年3月に行った(PDFリンク)調査では、アメリカ人の14人に1人が、「新型コロナウイルスワクチンに追跡用のマイクロチップが埋め込まれている可能性がある」と考えていることが判明しました。また、スリカンダラジャ氏は、公立病院で働く医療関係者から実際に「毎日何百人ものCOVID-19検査を行っているが、5人に1人が追跡用のマイクロチップについて尋ねてくる」という話を聞いたとのことで、なぜ「新型コロナウイルスワクチンにマイクロチップが埋め込まれている」という陰謀論を多くの人々が信じることになったのかを、解説しています。
スリカンダラジャ氏によると、陰謀論の発端は、ビル・ゲイツ氏が日本時間の2020年3月19日にインターネット掲示板のReditで行ったワクチンに関するQ&Aにあるとのこと。
この中で問題となったのは、「新型コロナウイルスの検査結果や、新型コロナウイルスワクチンの接種状況を示すためのデジタル証明書が発行されるでしょう」という発言。
ゲイツ氏による発言があった翌日には、バイオハック関連のウェブサイトであるBiohackinfoが、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援で行われた「ワクチンの接種記録を皮膚に埋め込む研究」とゲイツ氏の発言を結び付け、「ビル・ゲイツはコロナウイルスと戦うために、マイクロチップを埋め込むつもりだ」と題した記事を公開しました。
その2日後には、ビル・ゲイツに不信感を抱いていたアダム・ファニン牧師が、Biohackinfoの記事を基に「ビル・ゲイツ:コロナウイルスと戦うためにワクチンにマイクロチップを埋め込む」と題したムービーをYouTubeに公開(記事作成時点では、削除済み)しました。スリカンダラジャ氏は、このムービーから、ゲイツ氏の発言に「ワクチン」という単語が付け足されたと指摘しています。
スリカンダラジャ氏によると、ファニン牧師が公開したムービーは終末論者や陰謀論を信じる人々によって拡散され、すぐに160万回以上再生されたとのこと。そして、2020年4月13日には、ドナルド・トランプ政権下で政治顧問を務めたことで知られるロジャー・ストーン氏が、ラジオ番組「The Joe Piscopo Show」に出演し、「ビル・ゲイツ氏が新型コロナウイルスの作成とまん延に何らかの役割を果たしたかどうかには、激しい議論の余地があります」「ビル・ゲイツ氏をはじめとするグローバリストは、ワクチン接種の義務化を進める中で、間違いなくマイクロチップの技術を用いています」と発言。その日の午後には、ニューヨーク・ポストが「ロジャー・ストーン:ビル・ゲイツ氏は人々にマイクロチップを埋め込むためにコロナウイルスを作り出した」と題した記事を公開しました。
スリカンダラジャ氏によると、ニューヨーク・ポストの記事公開後に、当該記事やファニン牧師のムービーは、Facebookでそれぞれ100万回以上共有されたとのこと。これにより、「新型コロナウイルスワクチンにマイクロチップが埋め込まれている」というデマが急速に広まりまったとスリカンダラジャ氏は主張しています。
さらに、2021年には「アメリカ軍がウイルスを検出するための皮下埋め込み型センサーを開発した」「世界的な半導体不足が発生している」「IBMが極小のマイクロチップを開発した」といった、「新型コロナウイルスワクチンにマイクロチップが埋め込まれている」というデマを強化するようなニュースが立て続けに報じられました。スリカンダラジャ氏は「まるで、マイクロチップ陰謀論を強固にする材料を提供しているような気分でした」と語っています。
▽引用ここまで。全文は下記でどうぞ
https://news.livedoor.com/article/detail/20328884/
COVID-19の流行以前から、反ワクチン活動によってはしかの流行が引き起こされたり、世界保健機関(WHO)が「2019年の世界的な健康に対する脅威10選」の1つにワクチン忌避を挙げたりと、ワクチンに関する誤った情報を拡散する反ワクチン運動は、大きな社会問題となっていました。また。COVID-19の流行後に反ワクチン運動が勢いを強めているという指摘も存在しており、反ワクチン運動による新型コロナウイルスワクチンの誤情報拡散が懸念されていました。
健康に関する非営利団体であるSurgo Venturesが2021年3月に行った(PDFリンク)調査では、アメリカ人の14人に1人が、「新型コロナウイルスワクチンに追跡用のマイクロチップが埋め込まれている可能性がある」と考えていることが判明しました。また、スリカンダラジャ氏は、公立病院で働く医療関係者から実際に「毎日何百人ものCOVID-19検査を行っているが、5人に1人が追跡用のマイクロチップについて尋ねてくる」という話を聞いたとのことで、なぜ「新型コロナウイルスワクチンにマイクロチップが埋め込まれている」という陰謀論を多くの人々が信じることになったのかを、解説しています。
スリカンダラジャ氏によると、陰謀論の発端は、ビル・ゲイツ氏が日本時間の2020年3月19日にインターネット掲示板のReditで行ったワクチンに関するQ&Aにあるとのこと。
この中で問題となったのは、「新型コロナウイルスの検査結果や、新型コロナウイルスワクチンの接種状況を示すためのデジタル証明書が発行されるでしょう」という発言。
ゲイツ氏による発言があった翌日には、バイオハック関連のウェブサイトであるBiohackinfoが、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援で行われた「ワクチンの接種記録を皮膚に埋め込む研究」とゲイツ氏の発言を結び付け、「ビル・ゲイツはコロナウイルスと戦うために、マイクロチップを埋め込むつもりだ」と題した記事を公開しました。
その2日後には、ビル・ゲイツに不信感を抱いていたアダム・ファニン牧師が、Biohackinfoの記事を基に「ビル・ゲイツ:コロナウイルスと戦うためにワクチンにマイクロチップを埋め込む」と題したムービーをYouTubeに公開(記事作成時点では、削除済み)しました。スリカンダラジャ氏は、このムービーから、ゲイツ氏の発言に「ワクチン」という単語が付け足されたと指摘しています。
スリカンダラジャ氏によると、ファニン牧師が公開したムービーは終末論者や陰謀論を信じる人々によって拡散され、すぐに160万回以上再生されたとのこと。そして、2020年4月13日には、ドナルド・トランプ政権下で政治顧問を務めたことで知られるロジャー・ストーン氏が、ラジオ番組「The Joe Piscopo Show」に出演し、「ビル・ゲイツ氏が新型コロナウイルスの作成とまん延に何らかの役割を果たしたかどうかには、激しい議論の余地があります」「ビル・ゲイツ氏をはじめとするグローバリストは、ワクチン接種の義務化を進める中で、間違いなくマイクロチップの技術を用いています」と発言。その日の午後には、ニューヨーク・ポストが「ロジャー・ストーン:ビル・ゲイツ氏は人々にマイクロチップを埋め込むためにコロナウイルスを作り出した」と題した記事を公開しました。
スリカンダラジャ氏によると、ニューヨーク・ポストの記事公開後に、当該記事やファニン牧師のムービーは、Facebookでそれぞれ100万回以上共有されたとのこと。これにより、「新型コロナウイルスワクチンにマイクロチップが埋め込まれている」というデマが急速に広まりまったとスリカンダラジャ氏は主張しています。
さらに、2021年には「アメリカ軍がウイルスを検出するための皮下埋め込み型センサーを開発した」「世界的な半導体不足が発生している」「IBMが極小のマイクロチップを開発した」といった、「新型コロナウイルスワクチンにマイクロチップが埋め込まれている」というデマを強化するようなニュースが立て続けに報じられました。スリカンダラジャ氏は「まるで、マイクロチップ陰謀論を強固にする材料を提供しているような気分でした」と語っています。
▽引用ここまで。全文は下記でどうぞ
https://news.livedoor.com/article/detail/20328884/