https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-06-07/2021060704_01_0.html
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日米安保条約に対する賛成、反対の違いを超えて、緊急の課題で協力していく 志位 第一は、日米安保条約
にたいする賛成、反対の違いを超えて、いろいろな緊急の課題で協力していくことです。 野党間では、
憲法違反の安保法制を廃止する、辺野古新基地建設は中止する、日米地位協定を抜本改正するなどの一致点が、
すでにつくられています。こういう緊急の課題では、安保条約にたいする賛成、反対の垣根を越えて、一致点を
大切にして協力していきたいと考えています。 写真 (写真)県民はあきらめないと、メッセージボードを
掲げる県民大会の参加者=2018年8月11日、那覇市 この点にかかわって、私がとても印象深く
思い出すのは、亡くなった沖縄県の翁長前知事がおっしゃった言葉です。 「これまで沖縄では、米軍基地
を真ん中に置いて、保守と革新がたたかってきた。そのことで一番喜んだのは日米両政府です。これからは、
保守は革新に敬意をもち、革新は保守に敬意をもち、お互いに協力してやっていきましょう」 とてもいい
言葉だとジーンときました。そういう精神で、一致点を大切にしてやっていきたいというのが一つなんです。
日米安保条約廃棄の国民的多数派を――在日米軍の正体を広く明らかにしていく 志位 同時に、第二に
言いたいのは、日米安保条約を廃棄して、本当の独立国といえる日本をつくる、アメリカとの関係は対等・平等
の日米友好条約を結ぶ、そこにこそ私たちは、日本の未来があると確信していますが、そのための国民的多数派
をつくる独自の努力を行うことがとても大切だということです。 そのためには、一つの「神話」を
打ち破る必要があります。どういうことかというと、「在日米軍は日本を守ってくれている」。この「神話」が
ずいぶんと浸透している。これを打ち破ることがとても大切だと思うんですね。(略)
志位 自分で言っている。こうして日本は、海外への戦争の「殴り込み」の本拠地にされている。
しかも今の危険は、米軍が「殴り込む」だけじゃなくて、安保法制を発動して自衛隊もつれていこうという
ところにあります。 ここまで日米安保体制の危険が深刻になっているわけですから、緊急の課題として
安保法制廃止で力をあわせながら、日本共産党の独自の努力として、日米安保条約をなくして本当に独立国と
いえる日本をつくることにこそ、日本の平和と安全を守る道があるということを大いに訴えていく、そういう「
二重のとりくみ」を行うことが大事になっているのです。 安保廃棄の流れを強めることは、緊急の課題を前
に進めるうえでも一番の力になる 志位 「二重のとりくみ」ということで、もう一つ言いたいのは、日米
安保条約廃棄の流れをうんと強めることは、さまざまな緊急の課題を前に進めるうえでも一番の力になるという
ことです。 どういうことかといいますと、さきほど冒頭に述べた緊急の課題のどれをとっても、本気で
やろうとしますと、日米安保体制の現状を絶対だという勢力、今の現状には指一本触れさせないという勢力から
の激しい妨害が起こります。 たとえば辺野古新基地建設を中止する、これは野党共通の政策ですけれども
、本気で実行しようと思ったら、激しい妨害が出てくるでしょう。「そんなことをしたら日米安保体制が弱まっ
てしまう」という妨害が必ず出てくるでしょう。現に民主党政権のさいにも、そういう妨害がありました。
そのときに、「日米安保条約は、日本の平和にとって有害無益であって、日米安保条約を廃棄した独立・平和
の日本にこそ未来がある」ということを堂々と主張する流れが強くなってこそ――日本共産党や民青同盟はそう
ですけど――、そういう流れが強くなってこそ、辺野古新基地を止めるという緊急の課題一つとっても、それを
前に進める力になる。こういう関係にあります。 緊急の課題を本気で実行するうえでも、「二重の
とりくみ」が大切になってくる。このことを私は言いたいと思うんですね。 経済的なアメリカ依存の状況を
どう考えるか 中山 ありがとうございます。軍事的に「米軍が守ってくれる」というのが「神話」だという
話をおっしゃったんですけど、経済的にもアメリカ依存じゃないかっていう質問で、そこから脱却するには何が
必要かということはどうでしょうか。