チベット亡命政府(インド北部ダラムサラ)の首相に5月に就任したペンパ・ツェリン氏(58)が、オンラインで毎日新聞のインタビューに応じた。2010年の非公式協議を最後に途絶えている中国との対話について「我々は独立ではなく、高度の自治を求めている。対話は唯一の解決策で、中国側の利益にもなる」と述べ、対話再開を働きかけていく意向を示した。
10年の非公式協議で、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世側は「高度の自治」などを求めたが、中国側は「チベット側の要求は憲法違反にあたる」などと反発し、決裂した。
2日にインタビューに応じたツェリン氏は、再び対話するのは容易ではないと認めつつも「再開されなければ、我々は国際社会でこの問題を提起し続ける。現状のままでは中国は国際的に尊敬される国家にはならない」と述べ、中国に応じるよう訴えた。
また、中国のチベット自治区の現状について「僧院で僧侶の数が減り、中国政府が僧院の運営に関与するなど、文化的虐殺が続いている」と指摘。「新疆ウイグル自治区や内モンゴル自治区で起きている問題とも共通するが、開発とカネですべてを解決できるという中国政府の考えは誤りだ」と強調した。
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https://mainichi.jp/articles/20210605/k00/00m/030/064000c
2021年6月5日 11時18分