https://tocana.jp/2021/05/post_208969_entry.html
トカナの過去の人気記事を再掲! 今回は2021年1月に掲載された大麻解説の記事をご紹介する。
5月14日、厚生労働省が国内での大麻草を原料にした医薬品の使用を解禁するとの報道があった(NHKニュース)。
トカナ読者であればご存知の通り、アメリカをはじめとした世界各国では大麻の使用が合法化され、医療用大麻が様々な難病の治療に用いられている。
大麻と聞くと反射的に「危ない薬」と考えてしまう人も多いだろうが、違法とされている薬物の成分が、実は医療用として非常に有用であるというケースは数多い。
最近では幻覚剤(サイケデリックス)がうつ病などの精神的な病の治療に役立つのではないかと脚光を浴びているのだ。
非合法薬物の中には使い方によっては非常に有用なものがあることを理解し、研究を支援する姿勢が日本にも必要なのではないか。
大麻草を原料にした医薬品の解禁が、その先駆けになることを期待したいものだ。
がんゲノム医療や重粒子線治療などの先進医療が注目されているが、次に脚光を浴びる医療分野は何であるのか。
米「WIRED」をはじめとする複数の海外メディアによると、それは幻覚剤を用いた治療法である“サイケデリックス医療”であるという。
■規制緩和が進む“サイケデリックス医療”に投資家が注目
いわゆる“医療大麻”はアメリカの多くの州で合法化されているが、医療の世界に次に登場するのが幻覚剤一般、つまりサイケデリックスであるといわれている。
今年2021年はサイケデリックスが精神医療の分野に半ば強引に適応される転換点であるともいわれているのだ。
最近になってヨーロッパとアメリカの両方で、医薬品規制当局は心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療にMDMAを使用すること、
およびうつ病を治療するためにマジックマッシュルームの活性物質であるシロシビンを使用することの制限を緩和した。
医学におけるサイケデリックスの使用に対する支持が勢いを増し続けているため、2021年には一連の新しい臨床試験がもたらされることが確実視されている。
米誌「Wired」(オンライン版)の記事によれば、サイケデリックス医療の臨床研究は過去5年間で活況を呈しており、投資家たちも注目しているという。
アメリカのサイケデリックス医療研究のための学際的協会「MAPS」は、過去の資金8000万ドル(約83億円)に加えて、2020年に3000万ドル(約31億円)の資金調達目標を達成した。
この資金により、合成麻薬「MDMA」を使用してPTSDを治療するために複数の医療機関で行われる第3相試験(フェーズ3)の完了が可能になったのだ。
第3相試験はFDA(米食品医薬品局)の承認を得るのに必要で、イギリスではロンドンを拠点とするメンタルヘルスケア企業「COMPASS Pathways」がその取り組みに資金を提供し、
うつ病のシロシビン治療薬を市場に投入するために1億1500万ドル(約120億万円)以上を調達した。
昨年8月に同社はナスダックでIPO(新規未公開株)を発行するための申請を提出している。
医学におけるサイケデリックスの使用に対する1つの障壁は、政府の規制である。
向精神薬に関する1971年の国連条約は、サイケデリックスをフェンタニル、メタンフェタミン、コカインなどの薬物よりも最も制限の厳しいカテゴリーである
「スケジュール1」に分類した。それでも法的な“抜け穴”はヨーロッパとアメリカ大陸の一部には存在するが、今では多くの関係者が
この時代遅れの政策を修正するために活発なロビー活動を行っている。
そして2020年11月、オレゴン州で一定の規制があるシロシビン療法が合法であるとして承認されたのである。
今後ますます各州で緩和されることが見込まれることから、サイケデリック医療は次の医療の“トレンド”ということになりそうだ。
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