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https://news.yahoo.co.jp/articles/e55455bfae8f2c3e1caf5b76c66f132b8f55c11a
中華まん、あずきバーなどで知られる井村屋グループが、主力商品の「あずきバー」シリーズの売上本数が昨年度は2億9200万本を記録し、過去最高となったと発表した。
2021年3月期決算では、あずきバーの売上が好調のほか、健康志向が高まる中で小豆の健康性も注目され「ようかん類」「おしるこ」「ぜんざい」が伸長。
冷凍食品の需要増加により「冷凍パックまん」や「冷凍和菓子」も好評だった。
なお「あずきバー」シリーズでは、固くて有名な「あずきバー」のほか、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」やミルクアイスとあんが楽しめる「ミルク金時バー」、抹茶アイスとあんが楽しめる「宇治金時バー」を展開している。
一方で、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で、コンビニエンスストアでの「肉まん・あんまん」やスイーツ各店舗における販売は、影響を受けて売上が減少したという。
昨年はコロナ禍ということもあり、外出自粛による“巣ごもり需要”が増えたとは思う。
あずきバーもこの影響を受け、過去最高の売上本数となったのだろうか?それとも、別の理由があるのだろうか?
井村屋株式会社・あずきバーブランド担当の守政里美さんに話を聞いてみた。
あずきバーが、あんなにも固い理由は主に3つ
ーーそもそも「あずきバー」ってどんなアイスなの?
あずきバーは1973年に発売し、今年で発売48周年を迎える和風バーアイスです。井村屋が和菓子屋として創業した経緯や、創業者井村二郎の「他人の真似をしない」という『特色経営』の考えに基づき、それまでに培ったあずきを炊く技術を活かした商品づくりを原点として、「ぜんざいを凍らせたようなアイスができないか?」という発想から、試行錯誤を経てあずきバーが誕生しました。
1本に約100粒のあずきを使い、あずきの風味とさっぱりとした甘さが楽しめるアイスで、2013年には商標登録も取得した井村屋の代表商品です。
ーーあずきバーは、なぜあんなにも固いの?
主に固い理由は3つあります。1つ目は、空気の含有量が極めて低いからです。2つ目は、乳固形分が全く入っていないから。3つ目は、乳化剤や安定剤といった添加物を使っていないからです。
もともと「ぜんざいをそのままアイスにする」という発想で作られているため、原材料は小豆・砂糖・コーンスターチ・塩・水あめの5種類のみ。シンプルな原料で作ることにこだわり、安全・安心を追求することとともに、素材をぎっしり詰め込んだ結果、空気の泡が少なくなって固くなっています。
ーー近年のあずきバーの売上本数は、どれくらいで推移していたの?
2020年度は、あずきバーシリーズ合計で過去最高の2億9200万本を記録しました。2019年度は、2億5400万本で、2020年度以前の過去最高は2018年度の2億7500万本です。
コロナ禍だからという特別な施策は実施していない
ーーなぜあずきバーがこんなにも売れたのだと思う?
いくつかの要因があると考えています。
(1)緊急事態宣言などによる政府からの外出自粛依頼により、生活・仕事の様式が大きく変化した結果、自宅で家族みんなと食べられるファミリータイプに人気が集中し、その中にBOXあずきバーも含まれたこと。※自宅にいることが増えて、アイスの喫食タイミングが増加している。
(2)外出自粛により、短時間で買い物を済ませることが増えたため、失敗のない有名ブランドの安定感・安心感による指名買い。
(3)2020年度テレビ番組等であずきの健康性などが取り上げられたことで、コロナ禍での健康志向によるあずきのイメージ向上。
ーー過去最高を記録したことに対して、どのように思う?
おかげさまで2億9200万本もの出荷を達成いたしました。これはもちろん多くのお客様にご愛顧いただけたからこそ、達成できた記録でございます。コロナ禍で生活に制限が増え、自由が減っている時勢ではございますが、お客様の元へ「おいしいの笑顔」をお届けする商品としてお手に取っていただけているのでしたら、これ以上の幸いはございません。
本年も引き続き営業活動に邁進し、3億本分の「おいしいの笑顔」をお届けできるよう、活動を進めてまいります。今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e55455bfae8f2c3e1caf5b76c66f132b8f55c11a
中華まん、あずきバーなどで知られる井村屋グループが、主力商品の「あずきバー」シリーズの売上本数が昨年度は2億9200万本を記録し、過去最高となったと発表した。
2021年3月期決算では、あずきバーの売上が好調のほか、健康志向が高まる中で小豆の健康性も注目され「ようかん類」「おしるこ」「ぜんざい」が伸長。
冷凍食品の需要増加により「冷凍パックまん」や「冷凍和菓子」も好評だった。
なお「あずきバー」シリーズでは、固くて有名な「あずきバー」のほか、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」やミルクアイスとあんが楽しめる「ミルク金時バー」、抹茶アイスとあんが楽しめる「宇治金時バー」を展開している。
一方で、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で、コンビニエンスストアでの「肉まん・あんまん」やスイーツ各店舗における販売は、影響を受けて売上が減少したという。
昨年はコロナ禍ということもあり、外出自粛による“巣ごもり需要”が増えたとは思う。
あずきバーもこの影響を受け、過去最高の売上本数となったのだろうか?それとも、別の理由があるのだろうか?
井村屋株式会社・あずきバーブランド担当の守政里美さんに話を聞いてみた。
あずきバーが、あんなにも固い理由は主に3つ
ーーそもそも「あずきバー」ってどんなアイスなの?
あずきバーは1973年に発売し、今年で発売48周年を迎える和風バーアイスです。井村屋が和菓子屋として創業した経緯や、創業者井村二郎の「他人の真似をしない」という『特色経営』の考えに基づき、それまでに培ったあずきを炊く技術を活かした商品づくりを原点として、「ぜんざいを凍らせたようなアイスができないか?」という発想から、試行錯誤を経てあずきバーが誕生しました。
1本に約100粒のあずきを使い、あずきの風味とさっぱりとした甘さが楽しめるアイスで、2013年には商標登録も取得した井村屋の代表商品です。
ーーあずきバーは、なぜあんなにも固いの?
主に固い理由は3つあります。1つ目は、空気の含有量が極めて低いからです。2つ目は、乳固形分が全く入っていないから。3つ目は、乳化剤や安定剤といった添加物を使っていないからです。
もともと「ぜんざいをそのままアイスにする」という発想で作られているため、原材料は小豆・砂糖・コーンスターチ・塩・水あめの5種類のみ。シンプルな原料で作ることにこだわり、安全・安心を追求することとともに、素材をぎっしり詰め込んだ結果、空気の泡が少なくなって固くなっています。
ーー近年のあずきバーの売上本数は、どれくらいで推移していたの?
2020年度は、あずきバーシリーズ合計で過去最高の2億9200万本を記録しました。2019年度は、2億5400万本で、2020年度以前の過去最高は2018年度の2億7500万本です。
コロナ禍だからという特別な施策は実施していない
ーーなぜあずきバーがこんなにも売れたのだと思う?
いくつかの要因があると考えています。
(1)緊急事態宣言などによる政府からの外出自粛依頼により、生活・仕事の様式が大きく変化した結果、自宅で家族みんなと食べられるファミリータイプに人気が集中し、その中にBOXあずきバーも含まれたこと。※自宅にいることが増えて、アイスの喫食タイミングが増加している。
(2)外出自粛により、短時間で買い物を済ませることが増えたため、失敗のない有名ブランドの安定感・安心感による指名買い。
(3)2020年度テレビ番組等であずきの健康性などが取り上げられたことで、コロナ禍での健康志向によるあずきのイメージ向上。
ーー過去最高を記録したことに対して、どのように思う?
おかげさまで2億9200万本もの出荷を達成いたしました。これはもちろん多くのお客様にご愛顧いただけたからこそ、達成できた記録でございます。コロナ禍で生活に制限が増え、自由が減っている時勢ではございますが、お客様の元へ「おいしいの笑顔」をお届けする商品としてお手に取っていただけているのでしたら、これ以上の幸いはございません。
本年も引き続き営業活動に邁進し、3億本分の「おいしいの笑顔」をお届けできるよう、活動を進めてまいります。今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。