※中日新聞
遠隔手術の実証実験、藤田医科大が公開 30キロを専用回線で結ぶ
https://www.chunichi.co.jp/article/253876
2021年5月14日 21時29分 (5月14日 21時32分更新)
藤田医科大(愛知県豊明市)は14日、国産手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を使った専用回線による遠隔手術の実証実験を公開した。通信による遅延はほとんどなく、現場での手術と変わらない執刀ができたといい、大学側は「今後の遠隔手術実施への第一歩になる」と話している。
手術は藤田医科大と、約30キロ離れた同大岡崎医療センター(同県岡崎市)を、秒速10ギガバイトの光専用回線を結んで実施。豊明側に置かれたロボットを岡崎側から操作し、模型を使って胃がんの手術実験をした。
遠隔手術は通信速度の関係で、実際の行動とロボットの動きに時間差によるずれが生じる。手術での精密な動作と安全性を考えると、ずれを0・1秒以下にする必要がある。今回は専用回線を使ったため、ずれが0・025秒にまで抑えられたという。
執刀した同大先端ロボット・内視鏡手術学講座の宇山一朗教授は「全く操作のずれを感じず、快適に手術ができる」と説明した。
ヒノトリによる遠隔手術では、神戸大(神戸市)が4月、第5世代(5G)移動通信システムを使った実験を始めている。藤田医科大によると、専用回線の実験は全国初という。...
遠隔手術の実証実験、藤田医科大が公開 30キロを専用回線で結ぶ
https://www.chunichi.co.jp/article/253876
2021年5月14日 21時29分 (5月14日 21時32分更新)
藤田医科大(愛知県豊明市)は14日、国産手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を使った専用回線による遠隔手術の実証実験を公開した。通信による遅延はほとんどなく、現場での手術と変わらない執刀ができたといい、大学側は「今後の遠隔手術実施への第一歩になる」と話している。
手術は藤田医科大と、約30キロ離れた同大岡崎医療センター(同県岡崎市)を、秒速10ギガバイトの光専用回線を結んで実施。豊明側に置かれたロボットを岡崎側から操作し、模型を使って胃がんの手術実験をした。
遠隔手術は通信速度の関係で、実際の行動とロボットの動きに時間差によるずれが生じる。手術での精密な動作と安全性を考えると、ずれを0・1秒以下にする必要がある。今回は専用回線を使ったため、ずれが0・025秒にまで抑えられたという。
執刀した同大先端ロボット・内視鏡手術学講座の宇山一朗教授は「全く操作のずれを感じず、快適に手術ができる」と説明した。
ヒノトリによる遠隔手術では、神戸大(神戸市)が4月、第5世代(5G)移動通信システムを使った実験を始めている。藤田医科大によると、専用回線の実験は全国初という。...