実験に用いられるマウスたちの脳の遺伝子は、光に反応して活性化するように書き換えられており、光を照射するだけで電気刺激をしたときのような反応を引き起こすことが可能です。
研究者たちはLEDをマウスの社会性をつかさどる脳の4カ所に刺し込み、光刺激を開始しました。
すると、非常に興味深い事実が判明します。
前頭前野において光刺激を同期させた場合とさせない場合で、マウスの社会的関係性に大きな違いがうまれたのです。
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上の動画は、2匹の脳を同じ5Hzの光パルスで同期したとき(同期)の様子になります。
脳が同期状態にあるときには、2匹はほとんど「つかず離れず」の状態に陥りました。
そして互いの毛をグルーミング(毛づくろい)する友好的な振る舞いや、相手の匂いを頻繁に嗅ごうとする興味を感じているときの振る舞いが多く記録されます。
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一方、上の動画では同じ2匹の脳を、片方を5Hz、もう片方を25Hzで刺激した時の様子になります。
脳が5Hzで同期していた時とは大きく異なり、2匹は互いに対する親愛さと興味を大きく失って、距離をとるようになりました。
また追加の実験により、研究者たちは他のランダムに選んだ2匹の社会的関係を、同期と非同期を用いてリアルタイムで親密にしたり疎遠にしたりと、遠隔操作できることを発見します。
2021.05.11
https://nazology.net/archives/88823
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