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外務省は先日、2021年版の「外交青書」を報告した。このなかでの台湾に関する言及に中国は強く反発しているが、中国メディアの捜狐はこのほど、中国国防部の呉謙報道官が日本に対して「台湾に対して手を伸ばすのは危険な行為だ」と警告したことを紹介する記事を掲載した。
記事は、2021年版の「外交青書」では、台湾について「極めて重要なパートナーであり、大切な友人」と述べていると指摘した。さらに、菅義偉首相が米バイデン大統領と会談をした際には、台湾情勢について意見交換をしており、日本はすでに有事が発生した際の自衛隊活動に関わる法運用の本格的な検討に入ったことを伝えた。
このほか、安倍前首相がSNS上で台湾のパイナップルを手に笑顔を浮かべた写真と一緒に「とてもおいしそう」と投稿し、蔡英文総統が「足りなければまた送ります」とリツイートしたと伝えた。記事は、こうしたパフォーマンスが台湾のパイナップル問題改善に役立つわけではないとしつつも、「励みを受けた台湾がより中国から離れていくことになる」と警戒感を示している。
こうした日本の動きに対して記事は、「強大な中国を前にして、日本には有事の際に台湾海峡に手を出す能力はない」と断言した。中国は戦力を増強し続けており、最近では「新たな強襲揚陸艦を就役させた」と自信を見せている。
さらに記事は、中国国防部の呉謙報道官が、「中国は平和発展の道を堅持し、防御的な国防政策を実行している」と主張したうえで、「日本は手を伸ばし過ぎるべきではなく、非現実的な幻想を抱くことはなおさらすべきではない。それは非常に危険なことだ」と日本に警告を発したと伝えた。中国の反応を見ると、台湾情勢で中国はかなり過敏になっていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)