フランスのマクロン大統領は、新型コロナウイルスの感染対策として行ってきた外出や飲食店の営業の制限などを
5月3日から2か月近くかけて、段階的にほぼすべて解除する方針を明らかにしました。
フランスでは、変異ウイルスの感染拡大を受け、4月初めから全国で外出や小売店の営業を制限してきましたが、
感染が抑えられているとして、5月3日からは自宅から10キロ以内としてきた移動の制限を解除するとしています。
さらにマクロン大統領は28日夜、地元紙のインタビューに応じ、
ほぼすべての制限を5月3日から6月末にかけて段階的に解除する方針を明らかにしました。
5月19日からは飲食店の屋外での営業をおよそ6か月ぶりに認めるほか、小売店の営業制限も解除され、
博物館や劇場、映画館などは人数を制限して再開できます。
また、夜間の外出制限も開始時間を2時間遅らせ午後9時からとし、6月末には完全に撤廃します。
一方で、感染状況が悪化した地域については制限の解除を止める考えも示しました。
マクロン大統領は「前回、制限を導入した去年10月との最大の違いは、危機からの脱出を可能にするワクチンがあることだ」と強調しました。
ただ、フランスでは依然として変異ウイルスによる感染が広がり、1日の感染者数が3万人を超える日も出ていて、
各地の病院でつくる連盟は「感染拡大が制御されている状態とは程遠い」と指摘しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210430/k10013005571000.html#:~:text=%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%B3