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2021/04/30(金) 06:52:42.15ID:Z4btEDjY9季節性インフルエンザとほとんど変わらない。日本だけではなく、昨年(2020年)までアジアのコロナ感染率はヨーロッパより2桁低かった。
その原因はアジアに特有の「ファクターX」があるためではないかといわれてきたが、今年3月からインドで感染爆発が起こり、
感染者は毎日36万人以上、死者は3000人以上になった。今まで比較的安全だと思われていたアジアで、何が起こっているのだろうか。
今年2月までインドの感染者は日本より少なかったが、図1のように3月から激増した。
感染者は累計で1800万人を超えたが、集計が間に合わないので、実際には1億人を超えるともいわれる。
死者は累計で約20万人だが、これも100万人を超えたといわれる。いま世界最大の感染国であるアメリカを超えることは確実だ。
その原因は、インドで変異した新型コロナウイルスの変異株「B.1.617」だといわれる。
変異株はウイルスの「スパイク蛋白質」とよばれる部分が変異したものだが、インド型には3種類の変異がみられるという。
ワクチンはスパイク蛋白質の作用を弱めるようにできているので、スパイクが多いとワクチンがききにくくなる。
これが図2のように、インドで一般国民のワクチン接種が始まった今年3月から急速にB.1.617が増えた原因と考えられる。
変異株がワクチン接種で増えたのは、ワクチンに強い変異体が淘汰の中で生き延びるためと考えられる。
これを「ワクチンが原因で感染が増えた」と解釈するのは早計だが、問題はこの新しい変異株にワクチンがきかない可能性があることだ。
昨年初めに武漢で感染爆発が起こり、日本のダイヤモンド・プリンセス号や韓国の大邱でも起こったが、
いずれも局地的なもので、インドのように大規模な感染は起こらなかった。
その原因としてアジアに特有のファクターXがあるのではないか、というのが山中伸弥氏(京大教授)の説である。その実態は不明だが、
これはマスクや手洗いなどの生活習慣ではありえない。日本よりはるかに不潔なインドで、日本より感染率が低かったからだ。
考えられるのは免疫力の違いである。遺伝的にはヨーロッパ人とアジア人の免疫特性に大きな違いはないが、
アジアでは古くから(中国由来の)コロナ型ウイルスの流行が多かったため、コロナ系ウイルスに対する「交差免疫」があるともいわれる。
アジアにはBCG接種を義務づけている国が多く、結核菌などの呼吸器系疾患に対する「訓練免疫」があるという説もある。
ワクチンのような「獲得免疫」がなくても、広い意味の自然免疫でコロナに対応できるため、感染が少ないといわれている。
問題はこれから日本でインドのような感染爆発が起こるのかということだ。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65138