■インド二重変異株の「E484Q」と「L452R」のそれぞれは何が危険?
・E484Qは、東京都のE484Kに類似して旧ワクチン接種で獲得したY字形の抗体が効きにくい。
・L452Rは、日本人とマレー人に多い丸い白血球の型のHLA-A24が効きにくい。
'Double mutant': What are the risks of India's new Covid-19 variant BBC(25 March)
https://www.bbc.com/news/world-asia-india-56517495
The government said that an analysis of the samples collected from the western state of Maharashtra showed "an increase in the fraction of samples with the E484Q and L452R mutations" compared with December last year.
"Such [double] mutations confer immune escape and increased infectivity," the health ministry said in a statement.
Dr Jeremy Kamil, a virologist at Louisiana State University Health Sciences Center Shreveport, says the E484Q is similar to E484K - a mutation seen in the B.1.351 (South Africa) and P.1 (Brazil) variants, which have emerged independently several times.
If enough mutations happen in a viral family tree or a lineage, the virus can begin to function differently and the lineage can become a so-called 'variant of concern'.
As far as the L452R mutation - also found in the "double mutation" in India - it first got attention as part of B.1.427/B.1.429 lineage in the US, which is sometimes called the "California variant", Dr Kamil told me.
COVID-19関連追加(2021年4月15日-2)
L452R変異株について
【細胞性免疫を回避し,ウイルスの感染性を高める新たなSARS-CoV-2変異株】
https://doi.org/10.1101/2021.04.02.438288.
http://www.isobe-clinic.com/covid-19/COVID-19_20210415-2.html
最近,SARS-CoV-2のSタンパク質受容体結合モチーフ(RBM: receptor binding motif; 残基438-506)に存在する少なくとも2つの自然発生的な置換,L452RとY453Fが,2つの主要な変異株,B.1.427/429(L452R)とB1.1.298(Y453F)で確認された.我々は,SARS-CoV-2スパイクタンパク質の受容体結合ドメイン(RBD)にこの2つの変異L452R(B.1.427/429)とY453F(B.1.298)が,HLA-24拘束性細胞性免疫から逃避しうることを示した.これらの変異は,ウイルスの受容体であるACE2との親和性を強め,特にL452R変異はタンパク質の安定性およびウイルスの感染性を高め,ウイルスの複製を促進する可能性がある.これらのデータは,HLA拘束性細胞性免疫がウイルスフェノタイプの進化に影響を与える可能性を示唆しており,細胞性免疫からの逃避はSARS-CoV-2パンデミックのさらなる脅威となりうる.
HLA-A24は,日本(日本人, 対立遺伝子頻度= 0.364, n= 1,550)やマレーシア(マレーシア人, 対立遺伝子頻度= 0.361, n=1,974)などの東アジア・東南アジア諸国で比較的高頻度に見られ,COVID-19確定症例と死亡率は,これまでのところ欧州諸国や米国に比べて相対的に低い(2021年4月2日時点).
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英・ジョンソン首相、インド訪問を断念 変異ウイルス懸念も 首脳会談はオンラインで行う
TBS 4/20(火) 8:40配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e30679fcf3bd0170977619ed9e5759787d1db10
イギリスのジョンソン首相は予定していたインド訪問を、現地の新型コロナウイルスの感染状況を理由に取りやめました。
ジョンソン首相は19日、来週に予定されていたインド訪問を取りやめ、モディ首相との首脳会談はオンラインで行うと明らかにしました。
「インドのパンデミック状況を鑑みれば、延期はしごく真っ当なことだと思います」(イギリス ジョンソン首相)
インドでは先月下旬から感染の再拡大が深刻化、18日には1日の感染者数が27万件に上り、デリー首都圏は19日、6日間のロックダウンに入りました。イギリスではインドで最初に特定された変異ウイルスが100件以上確認され、保健当局が、感染力の強さやワクチンの効果などについて研究を進めていて、政府は新たにインドを入国禁止対象国に加えました。
ジョンソン首相のインド訪問は当初、今年1月に予定されていましたが、イギリスがロックダウンに入ったこともあり延期されていました。(20日08:47)
・E484Qは、東京都のE484Kに類似して旧ワクチン接種で獲得したY字形の抗体が効きにくい。
・L452Rは、日本人とマレー人に多い丸い白血球の型のHLA-A24が効きにくい。
'Double mutant': What are the risks of India's new Covid-19 variant BBC(25 March)
https://www.bbc.com/news/world-asia-india-56517495
The government said that an analysis of the samples collected from the western state of Maharashtra showed "an increase in the fraction of samples with the E484Q and L452R mutations" compared with December last year.
"Such [double] mutations confer immune escape and increased infectivity," the health ministry said in a statement.
Dr Jeremy Kamil, a virologist at Louisiana State University Health Sciences Center Shreveport, says the E484Q is similar to E484K - a mutation seen in the B.1.351 (South Africa) and P.1 (Brazil) variants, which have emerged independently several times.
If enough mutations happen in a viral family tree or a lineage, the virus can begin to function differently and the lineage can become a so-called 'variant of concern'.
As far as the L452R mutation - also found in the "double mutation" in India - it first got attention as part of B.1.427/B.1.429 lineage in the US, which is sometimes called the "California variant", Dr Kamil told me.
COVID-19関連追加(2021年4月15日-2)
L452R変異株について
【細胞性免疫を回避し,ウイルスの感染性を高める新たなSARS-CoV-2変異株】
https://doi.org/10.1101/2021.04.02.438288.
http://www.isobe-clinic.com/covid-19/COVID-19_20210415-2.html
最近,SARS-CoV-2のSタンパク質受容体結合モチーフ(RBM: receptor binding motif; 残基438-506)に存在する少なくとも2つの自然発生的な置換,L452RとY453Fが,2つの主要な変異株,B.1.427/429(L452R)とB1.1.298(Y453F)で確認された.我々は,SARS-CoV-2スパイクタンパク質の受容体結合ドメイン(RBD)にこの2つの変異L452R(B.1.427/429)とY453F(B.1.298)が,HLA-24拘束性細胞性免疫から逃避しうることを示した.これらの変異は,ウイルスの受容体であるACE2との親和性を強め,特にL452R変異はタンパク質の安定性およびウイルスの感染性を高め,ウイルスの複製を促進する可能性がある.これらのデータは,HLA拘束性細胞性免疫がウイルスフェノタイプの進化に影響を与える可能性を示唆しており,細胞性免疫からの逃避はSARS-CoV-2パンデミックのさらなる脅威となりうる.
HLA-A24は,日本(日本人, 対立遺伝子頻度= 0.364, n= 1,550)やマレーシア(マレーシア人, 対立遺伝子頻度= 0.361, n=1,974)などの東アジア・東南アジア諸国で比較的高頻度に見られ,COVID-19確定症例と死亡率は,これまでのところ欧州諸国や米国に比べて相対的に低い(2021年4月2日時点).
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英・ジョンソン首相、インド訪問を断念 変異ウイルス懸念も 首脳会談はオンラインで行う
TBS 4/20(火) 8:40配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e30679fcf3bd0170977619ed9e5759787d1db10
イギリスのジョンソン首相は予定していたインド訪問を、現地の新型コロナウイルスの感染状況を理由に取りやめました。
ジョンソン首相は19日、来週に予定されていたインド訪問を取りやめ、モディ首相との首脳会談はオンラインで行うと明らかにしました。
「インドのパンデミック状況を鑑みれば、延期はしごく真っ当なことだと思います」(イギリス ジョンソン首相)
インドでは先月下旬から感染の再拡大が深刻化、18日には1日の感染者数が27万件に上り、デリー首都圏は19日、6日間のロックダウンに入りました。イギリスではインドで最初に特定された変異ウイルスが100件以上確認され、保健当局が、感染力の強さやワクチンの効果などについて研究を進めていて、政府は新たにインドを入国禁止対象国に加えました。
ジョンソン首相のインド訪問は当初、今年1月に予定されていましたが、イギリスがロックダウンに入ったこともあり延期されていました。(20日08:47)