新型コロナウイルス感染症で、和歌山県内で変異株に感染した20〜40代が肺炎になった割合は、
従来株より倍増していることが和歌山県の調査で明らかになった。変異株では同年代の重症例も出ており、県福祉保健部の野尻孝子技監は
「変異株の重症化リスクの高さを示している。感染力が強く、県内でも流行している中、若者にも注意が必要だ」と指摘している。
県が感染の「第4波」とした3月14日からの1カ月間の感染者のうち、変異株の感染を調べるスクリーニング検査を実施したのは363人で、
うち205人(56・5%)の感染が確認された。この205人と、残りの従来株感染者158人に、
関連した陽性者で従来株と推定される49人を加えた207人の症状について比較分析した。
肺炎になった人の割合は従来株41・5%(86人)、変異株40・5%(83人)と全体では大差なかった。
しかし、20〜40代で比較すると、従来株が62人中14人で22・6%だったのに対し、変異株は97人中42人で43・3%となり、約20ポイント上回った。
年代別に人数をみても、従来株は70代の30人が最多なのに対し、変異株は40代の19人が最も多く、
20代と50代の各15人が続き、若中年層の多さが目立つ。
さらに、県が重症者と位置づける酸素投与が必要になった人は、変異株では20〜40代でも10人いた。
40代の重症化率は18・4%、30代は13・3%で、60代(11・1%)を上回った。従来株では20〜40代の重症者はおらず、
県は「今後もデータを蓄積し、分析を重ねたい。これまで以上に感染予防対策を徹底してほしい」としている。
https://mainichi.jp/articles/20210419/k00/00m/040/182000c
従来株より倍増していることが和歌山県の調査で明らかになった。変異株では同年代の重症例も出ており、県福祉保健部の野尻孝子技監は
「変異株の重症化リスクの高さを示している。感染力が強く、県内でも流行している中、若者にも注意が必要だ」と指摘している。
県が感染の「第4波」とした3月14日からの1カ月間の感染者のうち、変異株の感染を調べるスクリーニング検査を実施したのは363人で、
うち205人(56・5%)の感染が確認された。この205人と、残りの従来株感染者158人に、
関連した陽性者で従来株と推定される49人を加えた207人の症状について比較分析した。
肺炎になった人の割合は従来株41・5%(86人)、変異株40・5%(83人)と全体では大差なかった。
しかし、20〜40代で比較すると、従来株が62人中14人で22・6%だったのに対し、変異株は97人中42人で43・3%となり、約20ポイント上回った。
年代別に人数をみても、従来株は70代の30人が最多なのに対し、変異株は40代の19人が最も多く、
20代と50代の各15人が続き、若中年層の多さが目立つ。
さらに、県が重症者と位置づける酸素投与が必要になった人は、変異株では20〜40代でも10人いた。
40代の重症化率は18・4%、30代は13・3%で、60代(11・1%)を上回った。従来株では20〜40代の重症者はおらず、
県は「今後もデータを蓄積し、分析を重ねたい。これまで以上に感染予防対策を徹底してほしい」としている。
https://mainichi.jp/articles/20210419/k00/00m/040/182000c