不安げな表情を浮かべ、10代の女性が肩を震わせた。「誰にも言えなかった」。
予期せぬ妊娠に悩み、孤立する彼女たちの相談に乗るため、全国20の産婦人科医療機関が昨冬以降、中高生向けの窓口を設置した。
保険証を提示せずに匿名で受診でき、無料で妊娠検査を受けられる。
背景には、生後間もない赤ちゃんの虐待死や遺棄事件が全国で相次いでいる実態がある。
追い詰められた若者が「助けて」と駆け込める場所はまだ少ない。どうすれば悲劇を防げるのか。
窓口を設置したのは、予期せぬ妊娠をした女性の相談に乗っている「あんしん母と子の産婦人科連絡協議会(あんさん協)」
https://anshin-hahatoko.jp(本部・埼玉県熊谷市)に加盟する医療機関。
協議会は2013年に発足し、若年妊娠だけでなく、貧困など困難を抱える「特定妊婦」を支援。
特別養子縁組のあっせんや相談にも対応してきた。発足から昨年9月までの相談は200件。うち、約3割が中高生だ。
新型コロナウイルス禍では、休校や長期間の外出自粛も影響したとみられ、若者からの相談は後を絶たない。
親に話せないまま自宅出産してからSOSを出した学生も。こうした孤立分娩(ぶんべん)は、母子ともに命の危険がある。
ほかにも、生後ゼロ日の赤ちゃんを遺棄するなどの「虐待死」をなくすため、中高生向けの取り組みを始めたという。
あんさん協事務局の鮫島かをるさんは「お金がないとか、誰かに話すと責められるではないかとか一人で悩む若者も、
産婦人科に足を運んでもらい、支援につなげたい。産婦人科の敷居を低くしたい」と訴える。いずれは国や自治体に取り組みを進めてほしいと願う。
あんさん協加盟の熊本市の福田病院は昨年11月に窓口を設置。これまで中高生から十数件の相談があった。
「性感染症が心配」 「避妊せずに性交渉してしまった」などの声や、緊急避妊薬(アフターピル)に関する相談もある。
「秘密は守る」と伝え、安心して相談してもらうという。
同病院ではこれに先立ち、2016年に「母子サポートセンター」をスタートした。
医師、助産師、社会福祉士や公認心理師ら専門職が連携し、特定妊婦に相当する女性たちを支援してきた。
うち、20歳未満の相談は1割ほどだが、社会福祉士の日高恵利さんが「もっと早く相談してくれたら…」と感じたのは一度ではない。
「交通費も受診費もない」という理由で出産間近に駆け込んできたケースや、正しい避妊方法を知らず
「妊娠なんかしていない」と思い込み、保護者が体の変化に気づいて連れてきたケースもあった。
▽男性も当事者
国の統計や報告によると、19年の20歳未満の出産は7782件。中絶件数は20歳未満が12678件で、うち15歳未満が186件あった(19年度)。
一方で、中学の授業では原則、中絶や避妊が取り扱われていない。学習指導要領で「妊娠の経過は取り扱わない」という記述があるからだ。
性教育が遅れている中で、予期せぬ妊娠をした若者は、出産や中絶の重大な決断を迫られているとみられる。
あんさん協の鮫島さんは「性教育はどう生きるかを教えることで、男性も当事者であるという認識が十分とは言えないのでは」と指摘する。
鮫島さんは、ある女子学生が加盟医療機関を訪れ、泣き崩れた姿が忘れられないという。
女子学生は母親に妊娠を話せないまま中絶可能な時期を過ぎ、体調も悪く、数カ月の入院を要した。20代の恋人とは連絡が取れない。
生まれた子どもを「育てたい」と望んだが、実際には難しく、特別養子縁組をした。
恋人の住居を突き止めたが、間もなく引っ越されてしまい、足取りがつかめなくなった。彼女は心身共に追い詰められた。
母親が「こんな理不尽はない」と吐き出すように言ったのが耳に残っているという。
ほかにも、ずっと一人で不安と闘ってきた妊婦は何人もいた。鮫島さんは「妊娠を誰にも喜ばれず、死を考える人もいる。
女性にだけ『自己責任』と迫るのはおかしい。社会で支えるべきだ」と訴える。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f81c70517c683e411965ec13304d6617603cb303?page=1
前スレ ★1 [影のたけし軍団★] 4月19日11時44分
http://2chb.net/r/newsplus/1618713866/
予期せぬ妊娠に悩み、孤立する彼女たちの相談に乗るため、全国20の産婦人科医療機関が昨冬以降、中高生向けの窓口を設置した。
保険証を提示せずに匿名で受診でき、無料で妊娠検査を受けられる。
背景には、生後間もない赤ちゃんの虐待死や遺棄事件が全国で相次いでいる実態がある。
追い詰められた若者が「助けて」と駆け込める場所はまだ少ない。どうすれば悲劇を防げるのか。
窓口を設置したのは、予期せぬ妊娠をした女性の相談に乗っている「あんしん母と子の産婦人科連絡協議会(あんさん協)」
https://anshin-hahatoko.jp(本部・埼玉県熊谷市)に加盟する医療機関。
協議会は2013年に発足し、若年妊娠だけでなく、貧困など困難を抱える「特定妊婦」を支援。
特別養子縁組のあっせんや相談にも対応してきた。発足から昨年9月までの相談は200件。うち、約3割が中高生だ。
新型コロナウイルス禍では、休校や長期間の外出自粛も影響したとみられ、若者からの相談は後を絶たない。
親に話せないまま自宅出産してからSOSを出した学生も。こうした孤立分娩(ぶんべん)は、母子ともに命の危険がある。
ほかにも、生後ゼロ日の赤ちゃんを遺棄するなどの「虐待死」をなくすため、中高生向けの取り組みを始めたという。
あんさん協事務局の鮫島かをるさんは「お金がないとか、誰かに話すと責められるではないかとか一人で悩む若者も、
産婦人科に足を運んでもらい、支援につなげたい。産婦人科の敷居を低くしたい」と訴える。いずれは国や自治体に取り組みを進めてほしいと願う。
あんさん協加盟の熊本市の福田病院は昨年11月に窓口を設置。これまで中高生から十数件の相談があった。
「性感染症が心配」 「避妊せずに性交渉してしまった」などの声や、緊急避妊薬(アフターピル)に関する相談もある。
「秘密は守る」と伝え、安心して相談してもらうという。
同病院ではこれに先立ち、2016年に「母子サポートセンター」をスタートした。
医師、助産師、社会福祉士や公認心理師ら専門職が連携し、特定妊婦に相当する女性たちを支援してきた。
うち、20歳未満の相談は1割ほどだが、社会福祉士の日高恵利さんが「もっと早く相談してくれたら…」と感じたのは一度ではない。
「交通費も受診費もない」という理由で出産間近に駆け込んできたケースや、正しい避妊方法を知らず
「妊娠なんかしていない」と思い込み、保護者が体の変化に気づいて連れてきたケースもあった。
▽男性も当事者
国の統計や報告によると、19年の20歳未満の出産は7782件。中絶件数は20歳未満が12678件で、うち15歳未満が186件あった(19年度)。
一方で、中学の授業では原則、中絶や避妊が取り扱われていない。学習指導要領で「妊娠の経過は取り扱わない」という記述があるからだ。
性教育が遅れている中で、予期せぬ妊娠をした若者は、出産や中絶の重大な決断を迫られているとみられる。
あんさん協の鮫島さんは「性教育はどう生きるかを教えることで、男性も当事者であるという認識が十分とは言えないのでは」と指摘する。
鮫島さんは、ある女子学生が加盟医療機関を訪れ、泣き崩れた姿が忘れられないという。
女子学生は母親に妊娠を話せないまま中絶可能な時期を過ぎ、体調も悪く、数カ月の入院を要した。20代の恋人とは連絡が取れない。
生まれた子どもを「育てたい」と望んだが、実際には難しく、特別養子縁組をした。
恋人の住居を突き止めたが、間もなく引っ越されてしまい、足取りがつかめなくなった。彼女は心身共に追い詰められた。
母親が「こんな理不尽はない」と吐き出すように言ったのが耳に残っているという。
ほかにも、ずっと一人で不安と闘ってきた妊婦は何人もいた。鮫島さんは「妊娠を誰にも喜ばれず、死を考える人もいる。
女性にだけ『自己責任』と迫るのはおかしい。社会で支えるべきだ」と訴える。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f81c70517c683e411965ec13304d6617603cb303?page=1
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http://2chb.net/r/newsplus/1618713866/