新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言に準じた対策を可能とする「まん延防止等重点措置」が、「まん防」と省略されていることに対し、魚のマンボウになじみの深い宮城県気仙沼市が3日までに、報道各社に向けて「『まん防』と略すことに慎重になってほしい」と要望する文書を出した。
同市の気仙沼港では5〜9月ごろにマンボウが水揚げされ、地元を中心に消費される。一般的には食用としてなじみが薄いが、市内のスーパーや鮮魚店では販売されるのも珍しくない。東日本大震災の前には「道の駅大谷海岸」で飼育されていたこともあり、先月28日のリニューアルオープン後もマンボウをトレードマークとして使用している。文書では「人気のあるマンボウにとっても、再起を期す道の駅にとってもマイナスイメージとなりかねない」と明記した。
市観光課の畠山勉課長は「神経質かもしれないが、マンボウとコロナが重なって連想されてしまうのは避けたい」。道の駅の小野寺正道駅長は「『マンボウでまん延防止』と前向きに捉えることもできるが、市の気持ちも理解できる」と話した。
「まん防」は行政や報道関係者、専門家らが2月ごろから使い始め、インターネット上でも話題に。だが、ここに来て“自粛”の方向に動いている。先月18日の菅義偉首相の会見に同席し、「まん防」を連呼した政府分科会の尾身茂会長は2日の国会審議で、迅速な対応が必要なのに緩いイメージを連想させるのは不適切だと指摘されると、あっさりこれを認め「適切ではない。『重点措置』を使った方が良い」と表明した。
同席した田村憲久厚生労働相も今後は使用しないことを明言したほか、西村康稔経済再生担当相は「ちょっとふざけたような雰囲気がある」と指摘。加藤勝信官房長官も2日に「私は記者会見では『まん延防止等措置』と申し上げている」と強調した。
◆マンボウ フグ目マンボウ科の魚類。背びれと尻びれが大きく、尾びれと腹びれがないのが特徴。成長すると全長3メートル、体重2トン以上になる個体もある。主なエサはクラゲや小さなエビの仲間など。国内ではアクアワールド茨城県大洗水族館、横浜・八景島シーパラダイスなどで飼育されている。
4/4(日) 6:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210404-04031016-sph-soci
同市の気仙沼港では5〜9月ごろにマンボウが水揚げされ、地元を中心に消費される。一般的には食用としてなじみが薄いが、市内のスーパーや鮮魚店では販売されるのも珍しくない。東日本大震災の前には「道の駅大谷海岸」で飼育されていたこともあり、先月28日のリニューアルオープン後もマンボウをトレードマークとして使用している。文書では「人気のあるマンボウにとっても、再起を期す道の駅にとってもマイナスイメージとなりかねない」と明記した。
市観光課の畠山勉課長は「神経質かもしれないが、マンボウとコロナが重なって連想されてしまうのは避けたい」。道の駅の小野寺正道駅長は「『マンボウでまん延防止』と前向きに捉えることもできるが、市の気持ちも理解できる」と話した。
「まん防」は行政や報道関係者、専門家らが2月ごろから使い始め、インターネット上でも話題に。だが、ここに来て“自粛”の方向に動いている。先月18日の菅義偉首相の会見に同席し、「まん防」を連呼した政府分科会の尾身茂会長は2日の国会審議で、迅速な対応が必要なのに緩いイメージを連想させるのは不適切だと指摘されると、あっさりこれを認め「適切ではない。『重点措置』を使った方が良い」と表明した。
同席した田村憲久厚生労働相も今後は使用しないことを明言したほか、西村康稔経済再生担当相は「ちょっとふざけたような雰囲気がある」と指摘。加藤勝信官房長官も2日に「私は記者会見では『まん延防止等措置』と申し上げている」と強調した。
◆マンボウ フグ目マンボウ科の魚類。背びれと尻びれが大きく、尾びれと腹びれがないのが特徴。成長すると全長3メートル、体重2トン以上になる個体もある。主なエサはクラゲや小さなエビの仲間など。国内ではアクアワールド茨城県大洗水族館、横浜・八景島シーパラダイスなどで飼育されている。
4/4(日) 6:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210404-04031016-sph-soci