東京の在日ミャンマー大使館に勤務していた50代のミャンマー人男性外交官が今月、クーデターを起こした国軍に抗議する「不服従運動」への参加を表明した。
男性は朝日新聞の取材に応じ、「迷いはあった。でも、正義のために決断した」と語った。
■ミャンマーの彼らが命を犠牲にしているのに
男性は3月6日、フェイスブック(FB)に「平和的な表現をする権利を行使し、ミャンマーの人々と一緒に立ち上がる」と投稿し、不服従運動に参加する意思を明らかにした。
男性がFBで不服従運動への参加を表明したことを受け、朝日新聞はミャンマー大使館に取材を申し込んだが、回答はなかった。
男性は2月1日に国軍がクーデターを起こしたことを知り、2011年の民政移管後に少しずつ進んでいた民主化をひっくり返されたと感じたという。
丸腰の市民に治安部隊が銃を向ける様子に怒りを覚え、「何かしなければ」と考えた。
ミャンマーでは、英語の頭文字を取ってCDMと呼ばれる不服従運動が広がり、加わった公務員らは逮捕され、有罪判決を受けたと報じられている。
外交官という立場で、参加すべきなのか自問した。抗議デモの若者らが命を落とすニュースに接し、「彼らが命を犠牲にしているのに、自分が黙っていてはいけない」と決意した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff0f3828224104ac03180730b5dec07d1ca5bd1f