強盗で逮捕の男は“お隣さん” 目の不自由な高齢女性縛る卑劣な犯行…事件後もそのまま隣人生活
2021年3月25日 木曜 午後7:03
https://www.fnn.jp/articles/-/160532 犯行後も1カ月以上 隣室で生活
FNNのカメラは、逮捕される直前の男が自宅マンションのごみ捨て場に現れた姿をとらえていた。
カメラを気にするように振り返るこの男。3月25日、強盗と住居侵入の疑いで逮捕された職業不詳の小山貴之容疑者(61)。
小山容疑者が狙ったのは、隣に住む目の不自由な高齢の女性だった。小山容疑者は高齢の女性が住む隣の部屋に侵入し、手足を粘着テープなどで縛り現金を盗んだという。
小山容疑者は、隣の部屋に強盗に入った後も被害者と隣り合う生活を1カ月以上続けていたとみられる。
女性の頭にジャンパーをかぶせ…現金やカードを奪う
事件は2月14日午後3時すぎ、東京都青梅市のマンションで起きた。
隣に住む目の不自由な77歳の女性の部屋に行き、玄関のチャイムを鳴らした小山容疑者。この時、ヤマダと偽名を名乗ったという。
そこへ目の不自由な77歳の女性が出てくると、小山容疑者は女性の頭にジャンパーをかぶせ顔を粘着テープで縛った。
そして女性を羽交い締めにし、部屋の中に侵入。まず向かったのは和室。
そこで女性の手足を粘着テープで縛り、こう言ったという。
「金を出せ。キャッシュカードの暗証番号を教えろ」
その後、小山容疑者は現金約4万円やキャッシュカードを奪い、女性をこう脅していた。
「とにかく人に言うな。警察に言ったら他の者が来て殺されるぞ」
犯行直後、一度マンションを出て奪ったキャッシュカードで現金を引き出そうとしたが、引き出すことができなかったため約1時間後、再び被害者の部屋へ行きこう言ったという。
「暗証番号が違うじゃないか」
小山容疑者が去った後、自力で粘着テープを外したという被害女性は、その日のうちに110番通報した。
男は“トラブルメーカー” 犯行の動機は
同じマンションに住む人に小山容疑者について話を聞いた。
同じマンションの住人A:
結構トラブルメーカーなんですよね。(住人が集まった時)クレーマー的な発言をどんどんしていた
同じマンションの住人B:
お金がなくて困っていたみたい。仕事がなくなって管理費が払えないとか…
調べに対し、小山容疑者は容疑を認めていて「住宅ローンのお金が足りず、どうしてもお金が必要だった」と供述しているという。
警察は、小山容疑者が女性は目が不自由だったことを知った上で犯行に及んだとみて捜査している。