北海道と札幌、函館の両市は20日、道内で新型コロナウイルスに感染した4人が死亡し、再陽性1人を含む51人の感染が確認されたと発表した。また、変異株に感染した疑いがある感染者は札幌市で27人、道発表分で6人が判明した。
札幌市では同日、日中のカラオケ「昼カラ」を提供するスナックで、変異株の疑いのあるクラスター(感染者集団)が発生した。感染者はいずれも利用客の60〜80代計6人。このうち3人は変異株の疑いが判明した。
同市によると、6人の中には酸素吸入が必要な中等症の患者も含まれている。6人とも飲食時以外はマスクを着用しており、歌唱時もマスクを着用していたという。
同市は「感染力の強い変異株のため、マスクを着用していても感染が広がった可能性は否定できない」との見方を示している。
同市では高齢の参加者が多い「食品関連会社主催の集会」で変異株のクラスターが相次いで発生し、高齢者の間で変異株が広がっている。
昨夏も「昼カラ」を通じて高齢者を中心に感染が拡大した経緯もある。このため、同市はカラオケなどの行動歴と体調不安のある市民に相談窓口へ連絡するよう呼び掛けるなどして、警戒を強めている。
20日までの道内の死者は計729人、感染者は延べ2万311人(実人数2万256人)となった。
20日に死亡が確認されたのは、札幌市の90代男性2人と道発表分の90代女性2人。新たな感染者は、札幌市28▽函館市5▽石狩地方9▽後志(しりべし)地方2▽上川地方1▽十勝地方4▽釧路地方1−の50人。このほか札幌市で再陽性1人が確認された。旭川市と小樽市では、新たな感染者が確認されなかった。
産経新聞
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