https://www.recordchina.co.jp/b873505-s25-c30-d0193.html
2021年3月15日、澎湃新聞は、中国で中薬の原料としてヒトの胎盤の大規模な取り引きが行われていると報じた。
記事は、中国当局が2005年に胎盤の取り引きを禁止したにもかかわらず、高い利潤が得られるとして今もなお胎盤取り引き業者が安徽省、江蘇省、河南省の境界にある「中国最大の胎盤ブラックマーケット(闇市)」で暗躍していると紹介。胎盤は湖南省、湖北省、安徽省、広東省などの病院、医療廃棄物処理場、胎盤の仲介業者から1個80元(約1300円)前後の価格で大量に仕入れられ、中薬の「紫河車」に加工されて薬材市場に流入すると伝えた。
その上で、取り引きされる胎盤はB型肝炎やHIV、梅毒などの各種ウイルスに感染している可能性があるものの、業者は全く意に介さず、ウイルス検査が実施されないまま流通していると指摘。ある業者が病院、医療廃棄物処理場の他に、葬儀場からも「入荷」していると語ったことを紹介している。
また、中国当局はヒトの胎盤取り引きを明確に禁止している一方で、ヒトの胎盤を加工した「紫河車」に関連した薬品の製造、販売については明確に禁止しておらず、原料の入手先についても関連規則を制定しないと伝えた。(翻訳・編集/川尻)