京都府八幡市消防本部は16日、119番を受けた際に住所確認が不十分だったため、救急車の到着が約5分、遅れたと発表した。20歳代の男性が搬送先の病院で亡くなり、消防本部は「到着の遅延と男性の死亡の因果関係は不明」としている。
発表によると、14日午前11時35分頃、市内で「男性が倒れて意識がない」と通報があった。消防本部の通信指令員が、男性が倒れていた施設の名称を取り違え、救急隊に誤って約3キロ離れた場所を伝えた。
救急隊が急病人を発見できなかったため、消防本部を通じて通報者に問い合わせたところ、間違いがわかった。本来なら約12分で到着できるが、17分かかったという。現場に居合わせた人が、自動体外式除細動器(AED)などで男性に応急処置を施していたという。
消防本部の吉岡一幸署長は「通信指令員の確認不足が原因。あってはならない事態で、再発防止の徹底を図りたい」と話している。
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