■21年3月期見通しは7社中5社が営業益を上方修正
乗用車7社の2020年4―12月期連結決算が出そろい、トヨタ自動車など5社が21年3月期の通期連結業績予想で、営業利益を上方修正した。コスト削減や事業構造の見直し、新型コロナウイルス感染拡大影響からの需要回復が寄与する。一方、世界的な半導体不足に伴う減産などで、4社が世界販売見通しを下方修正するなど収益を圧迫する。
トヨタ自動車は2度目の上方修正。営業利益が11月公表比7000億円増の2兆円になる見通し。好調な販売に伴い前年超えで推移する生産の回復に加え、期初に取り組んだ改善活動が利益創出を支える。近健太執行役員は「トヨタだけでなく販売店やサプライヤー、輸送関係者ら自動車産業全体で、経済回復という使命に向かって取り組んだ結果だ」と話す。
ホンダはコストダウン効果などで通期の営業利益予想を20年11月公表値比1000億円上方修正した。倉石誠司副社長は「半導体供給不足の影響がなければ、為替影響を除くとコロナ影響を吸収し、昨年度を上回るレベルの見通しが報告できた」と悔やんだ。そのほか、前回予想に比べ営業損益の増益は、日産自動車が1350億円の改善、SUBARU(スバル)が100億円減、マツダが400億円増、三菱自動車が400億円の改善、スズキは「先行き不透明要因が多い」として据え置いた。スバルの下方修正は半導体不足による減産が影響。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/d5d461a942934131458debd5085a1f3fc3c16af2
2021年2月14日 13時20分