イネ収穫量増やす仕組み明らかに
*ソース元にニュース画像あり*
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagoya/20210214/3000015284.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
名古屋大学などのグループは、遺伝子を組み換えて細胞の表面にある特定のたんぱく質を増やした
イネを栽培したところ、収穫量を30%以上増やすことに成功したと発表しました。
さまざまな作物に応用でき、食糧の安定的な生産などにつながると期待されています。
名古屋大学などのグループの研究で、植物の細胞の表面にある「プロトンポンプ」というたんぱく質が、
▽根からの養分の吸収や▽気孔からの二酸化炭素の取り込みに重要な働きをしていることがわかっています。
今回、遺伝子を組み換えて「プロトンポンプ」の量を1.5倍にしたイネを作ったところ、
根からの養分の吸収が20%以上増えたほか、光合成の効率も25%以上増えたということです。
さらに、このイネを屋外の水田で栽培したところ、野生のイネと比べて収穫量が30%以上増えた一方、
肥料の量を半分程度に抑えても多く収穫できたということです。
グループによりますと、養分の吸収と光合成を同時に促して収穫量を増やすメカニズムを
明らかにしたのは初めてだということで、名古屋大学の木下俊則教授は
「ほかの作物にも応用でき、食糧の安定的な生産や肥料の削減にもつながると期待される」
と話しています。
02/14 13:28